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第1話

これは最古の昔話の本 貴方にお見せしましょう… 昔々、貧しい村に一人の娘がいました。 彼女には生まれながらに特別な紋様を足の付け根に存在していました。 それは姫の証という紋様で魔物に嫁ぐ言い伝えがこの村にはありました。 魔物は古くから人々を恐怖に陥れる災いだと言われています。 その魔物の貢物として生まれた娘は村人達に忌まわしい姫の子だと嫌われて村から追い出されてしまいました。 宛もなく暗く肌寒い森の中をさ迷う娘の前に…… とても容姿が優れた美しい男性二人がやってきました。 彼らは娘を一目で気に入り、娘を森の中にある自分の家に招きました。 彼らは異国の地を渡る旅人だと言いました。 娘は昔から村人に嫌われていた事もあり、人間不審になっていてなかなか彼らとの距離は縮まりませんでした。 そんな娘に二人は一生懸命話しかけ暖かい食事を用意し、娘も村人とは違う温かみがあると心を徐々に開いていきました。 娘は二人の男性に初めての淡い恋心を抱きました。 しかし、そんな幸せな生活は長くは続きませんでした。 三人が住む家に、一人の女性がやって来ました。 彼女の胸元には悪魔の御子の証と言われる紋様が刻まれていた。 女性は二人の男性を手に入れるために彼女に心酔する男達に命令をして娘を殺そうとしました。 娘を守るために二人の男性は正体を明かしました。 彼らは村で恐れられていた魔物だったのです。 娘は驚いたが魔物であっても二人の男性への気持ちは変わらず、共に生きる決意をしました。 そして娘と魔物達は女性に立ち向かったのです。 愛のため、そして彼らと未来を生きるために… それから彼らがどうなったか知るものはいませんでした。 「これは現代に続く古代の呪いの物語」

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