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◇ヤバい*拓哉 2※
「――――……織田……」
「……んん、……ん……っ」
汗で張り付いた前髪を、掻き上げて、額に口づける。
「――――……可愛い……」
舌で、耳を刺激しながら囁く度、中がぎゅと、締めつけられる。
織田の気持ちいいところを、刺激して突くと、息をつめてしがみつかれる。
「……んん……っっ……んー……っ!」
深く突き上げたら、びくと震えて、自身から精を吐き出した。同時に後ろをきつく締めてきて、その中で何度か突き上げて、オレも中で欲望を解いた。
織田は、ぎゅう、としがみついてくる。
「……た かせ……っ……ふ……」
中から抜いた瞬間震えて、浮かされたみたいに名を呼ぶ唇をキスでふさぐと、弾んだ息をこもらせながら、応えてくれる。ゴムを外して処理してから、ぎゅ、と抱き返した。
「……ンん……ふ……」
……あーもう……可愛い。
……オレ、織田を抱いてる間、ずっと可愛いって、思ってるな。
何なんだろ、これ。
……織田、男、なのに。
――――……今まで気づいてなかったけど、オレは、もともと男が好きだったのかもしれないとまで、思えてきた。
可愛すぎて、愛おしすぎて、自分で自分を制御できてない。
もはや制御しないでこのまま愛してればいいかと思ってしまう位、織田も受け入れてくれてしまうし。
「……どうしよ…… シャワー……浴びる? 高瀬……」
「織田、どうしたい?」
「……汗すごい……し……でも眠いなー……」
ぼんやり呟いてる織田の頬にキスして。
「ごめんな、眠そうだったのに――――……」
「……ん?」
「眠らせてあげようと思ってここ連れてきたのに」
「……あ、眠らせてくれようとしてたの?」
織田が、くす、と笑って見上げてくる。
「……最初から、するんだと思ってた」
「オレは、おやすみのキスのつもりだったんだけど…… ごめん」
「……そうだったんだ」
クスクス笑って、織田はオレを見上げる。
両腕をオレの首にまわして、ぎゅ、と抱き付いてきた。
「――――……ごめんて、言わなくていいよ?」
「……でもな」
「オレ、男なんだからさ。本気で嫌だったら抵抗できてるから」
「――――……」
「嫌じゃないからこうしてるんだから、謝らなくていいよ」
「――――……」
頬、額、耳元にキスしていくと、織田は肩を竦めて離れようとする。
「くすぐった……」
「――――……何で、そんな可愛いかな」
「高瀬さ、あの……してる時さ、可愛い、言い過ぎだと思うんだけど。くすぐったいていうか………」
「――――…オレもそう思う」
「……え。 自分で思ってるの?」
「ああ。思ってる。でも勝手に漏れちまうんだよな……」
「……高瀬って、今までも女の子に、そういうの言い続けてきた人?」
「……ほぼ無言、だったかも」
「――――……」
え。……じゃあなんであんなに、ずっと言うの。
とでも思ってるんだろう視線を受け止めていたら、可笑しくなって、ぷ、と笑ってしまった。
「……可愛くてしょうがないんだよなー……。 どうしような?」
「――――……」
どうしようなって言われても……。
と思ってるんだろうな。少し寄った眉毛。
また可笑しくなって、笑いながら、額にキスした。
額にキスされて自然と目を伏せていた織田は、本気で眠くなってきたらしくて。あくびをひとつ。
「………やっぱり、オレ、シャワーは朝にしようかな……」
「ん。少し早く起こしてやるよ。……あ、水のむか?」
「ん。ありがと」
返事をしながらも、また、ふわあ、とあくび。
織田の髪の毛を撫でてから、服を身に着けて立ち上がり、キッチンの冷蔵庫からペットボトルを取って寝室に戻る。
うとうと眠り始めてる織田を、支えて少し起こして。
「織田一口飲んで」
「……ん……」
口にペットボトルをあてて少し傾けて水を飲ませてやると、「美味しい」とふわりと笑う。その笑みに惹かれるようにキスすると、口の中が少し冷たい。
「…ン…… んん …」
冷たい口の中がすこし熱を持った所でゆっくり離すと。
もうほとんど眠っていて――――…… 可愛くて笑える。
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