「……なんか……のぼせそう……」 　少し離れて、そう言うと。 　くす、と高瀬が笑った。 「出よっか……？」 「……んー……――――……」 　高瀬に座っている形になってるので、少し、下に高瀬の顔。 　いつもは自分が見上げてるので、少し、違って見える。 「――――……」 　引き寄せられるように、その唇にキスする。 　……昨日まで、ほんと寂しかった。 　――――……ずーと、高瀬頑張ってるかなって、思ってた。 　高瀬に依存しすぎな気も……するけど。 　でも、高瀬を思って、高瀬も頑張ってるからって、 　頑張れた、気もする。 　 　そっと唇に触れたら、高瀬が、くす、と笑った。 「……織田……？　のぼせるんじゃ、ねえの？」 「そう……なんだけど……」 「だけど？」 　頬に優しく手が触れる。 　 「……もうすこし……」 　――――……キスしてたいな……。 　言わなくても、唇が深く重なってきて。 　ぬるりと、舌が入ってきた。 「……っん……ぅ……」 　急に、すごく本気なキスで、焦ってる間に、どんどん気持ちよくさせられる。 「……ふ……っ……んぁ……っ……」 　急に乳首に触れられて、自分から、高い声が、漏れた。 　うわ。恥ずかし――――……。 「待っ――――……たか、……ん――――……」 　一旦止めようとした唇は塞がれて。 　舌、絡め取られて。 「……んん、ぅ……っ……あ……？」 　不意に、後ろに指が触れた。 　体に力が入って強張ると、高瀬が、ふ、と笑った。 「……力抜いてて」 　めちゃくちゃキスされながら、後ろに触れてた指が挿し入れられるのを感じる。 「――――……中、熱すぎ……」 「…………っ」 　……今すっごく、あったまってるもんな、体。 　……そうなんだ、中も熱いんだ……。 　なんて、妙な感想を浮かべてると。 　急に深く入った指に、感じるとこ、触れられて。 「……や……ぁ……っ……ンっ……」 「――――……気持ちいい？　どうする？　ここで、する？」 「……っん………」 　もう、無理。 「……うん……して、ほし……っ」 　ゾクゾクしすぎて、頷くしか、ない。 　不意に、くる、と反転させられて。 　壁に手をついた瞬間。後ろに高瀬が立って――――……。 「……っ……っ……ん、……っあ……！」 　浅く、入れられた。 　ほんとに少し、入れられただけなのに、ゾクゾクしたものが全身駆け抜けて。背中、仰け反ってしまった。 「……あっ……っ……たか……っ……」 「――――……中、すげえ、熱いな……」 　は、と熱い息交じりに、耳元で、そんな風に言われると――――……もう、ゾクゾクが、半端ない。 「……んん……っ……あ……」 　浅いとこで、慣らすように動く高瀬に耐えきれなくて、壁についた腕に額をこすりつける。 　こんな、明るいとこで、高瀬の方に腰を突き出すみたいな形で。 　つながってるとこもきっと、全部、見えてる。 　今の自分の姿、想像するだけで、恥ずかしくて、死にそう。