150 / 236

◇高瀬じゃなきゃ*圭 ※

「……ん……っ……っ……」  なんで――――……こんな、浅いとこばっかり……。 「……たか……せ……?」 「……ん?」 「……あの――――……」 「ん?――――……もっと、奥?」 「……っ ……うん」  かあっと熱くなる。  それでも、素直に頷くと。 「……ここ、こうやってるとさ」 「……?」 「……中にって、吸い付いてくるからさ――――……」 「……っ」 「なんか、可愛くて」  くすくす笑う高瀬。  ……っす……吸い付くって……っ恥ずかしすぎるんだけど……っ……。  ますます顔に血が上った瞬間。  ぐ、とオレの腰に、高瀬の手がかかって。  一気に、奥まで、突き上げられた。 「……ん、あっ――――……っ……」 「――――……は。……気持ち、よさそ……」  高瀬の声が、低くなる。それにすら、ぞく、と震えて。 「……だって…… やっ……ン、あっ……」  何度も、抜き差しされて、激しさに目がくらむ。  声、押さえようとしても、無理で。 「……っ……あ……っ……ンッ……」  深く貫かれて、ゾクゾクが極まって――――……ぶる、と震えて、イッてしまった。 「……んっ……ふ っ……」 「あれ――――……イった……?」  うんうん、と頷くけれど――――……。 「――――……もっと……な?」  ……もう全部、気持ちよくなっちゃってるのに……。  泣きそうになって、振り返ろうとするけれど、また、突きあげられた。 「ンッ…… っんあ……!……」 「――――……もー、織田さ…… 声、エロ過ぎ……」 「……ンッ…… んっ……んぅ……っ……」 「――――……収まんなくなる……」  ふ、と笑う高瀬に、後ろから、首筋をなめられる。  首への刺激に顎が上がった瞬間、深く突き上げられて、また、唇、噛みしめた。 「……っ……あ……っ……っ」  なんで、こんな風に、されて、全然痛くもなく――――……何されても、気持ちいいんだろ……。 「――――……っ……!…… 」  また、ちょっとイッちゃった。  ……てかもう、むり――――……。 「……っ……たかせ、はやく……」 「――――……オレ、ずーと、お前に入ってたいなー……」 「……っ……っ……」  も、無理。 ――――……感じすぎて、苦しい。  振り返って、無言で訴えると。  ぷ、と高瀬が笑った。 「いーよ……ちょっと我慢してて」 「……っ……!……っあ……っ…… 」  こんな風に、立ってするのも、ゴム無しでするのも、初めて。  いつもと違う感覚に、おかしくなりそうで。  ぎゅう、と手を握って、壁に縋る。  イく寸前で高瀬が外に出して――――……多分一緒に。達した。 「……っ……は、あ……っ……」  体、震えが収まらない。ビクビク、したまま。  どうしよ、気持ち良すぎて――――……っ……。  くる、と反転させられて、深くキスされる。 「んん……っ……――――……」  激しいキスに、一生懸命応えながら。  高瀬に、しがみついていたら、少し、落ち着いてきた。 「……っ――――……オレ……」 「……ん?」 「…… こんな事……高瀬じゃなきゃ…… 絶対無理……」  少し離れた唇の間で、しみじみ言ったら。 「……そっか」  クスクス笑った高瀬に、ちゅ、と頬にキスされた。

ともだちにシェアしよう!