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◇真っ白*圭※

「……ん……っ……ンン……」  舌が、奥まで入ってきて、目を開けてられない。  持ってたスマホ、奪われて。高瀬がどこかに置いた気がするけど、確認も出来ない。 「……ふ……っ……ンぁ……」  ゾクゾクしたものが強すぎて。涙が滲む。 「……たか――――……ん……ふ」  後頭部押さえられたまま、高瀬から少しも離れられなくて。  体が、かあっと熱くなって。  汗ばんでくる。 「……ンン――――……」  服を脱がされ始めて。でも、抵抗なんか、出来なくて。  上半身は、完全に脱がされて、背中に手が置かれて、高瀬の体に密着させられて。  ……どうしよ。どうしてたら、いいんだろ。  なんか、激しいし。高瀬。  目が合うと。  ――――……さっきまで優しかった瞳が。  今はすごく――――……多分すごく、欲情してくれてて。  背に感じる手のひらが、めちゃくちゃ、熱い。 「――――……たか、せ……」 「織田、抱いていい?」 「――――……」  うんうん、と頷くと。手早く脱がされて、バスルームに2人で全裸で入って。シャワーで濡れながら、抱き寄せられて、キスされる。 「んん……っ」  高瀬、なんか、めちゃくちゃ、激しい。  俊兄が認めてくれたのが。嬉しいのかな。  ……オレも。嬉しいけど。  ――――……俊兄が、認めてくれたことも、もちろん嬉しいんだけど……。  今まではオレ達2人の関係って、あくまでも2人だけの間の話で。  明日、やっぱりやめるって言われても。  誰にも知られる事なく。無かった事みたいに。  ……簡単に、そうなる、ような。  ――――……別に信じてなかった訳じゃないけど。  高瀬もオレも、俊兄に認めたから。  他の誰かに言える位。それだけ、本当に、覚悟があるんだって。  ……思えたような。  高瀬がどう思ってるのかは、分かんないけど。   なんかすごく――――……性急で。 「…………ん、ん……あ」  高瀬の手が、いろんなとこに触れて。  どんどん、熱が上がって。頭の中、真っ白。  ずっと、キス、されっぱなしで、それだけだって、くらくらするのに。    後ろ、ボディシャンプーで、ヌルヌル、中まで洗われて、慣らされて。  感じるとこばかり、弄られてて。  立ってられない気がしてきて、どうしようと思ってたら。  背中、壁に押し付けられて、脚を開かされて。もっと密着して抱き締められる。 「織田――――……もう、入れても平気そう?」 「……ぅん」  もう我慢できない、みたいな顔されて。  心臓が痛いくらい、どきん、として。  頷くと、また深くキスされて。ゆっくり、中、入れられて。  高瀬にぎゅ、としがみついて、舌、奪われるままにしていたら。  ず、と深く、収まった。 「……っんん、ん……」      うわ。なんか――――……やばい。きもち、い。 「……っンあ……ッ……」 「――――……」  慣らすみたいに、緩く動かれて。中、刺激される。  全然思うように動いてない、とは思うのだけど。 「……っあ――――……っ」  ヤバい、どうしよ。 「……った……か」  なんかすごくゾクゾクして、体が、震える。 「ちょ、待って……動かな、で……」 「……? 動いてないよ。痛い?」  もともともう、寸前だったのに。  抜こうか、と、優しすぎる高瀬が、動いた瞬間。  中で、ヤバいくらい気持ちいい所に、あたって。 「……っひぁ……」 「――――……っ」  口、手で覆ったまま。  オレ。……イっちゃって。  中、すごい締め付けたせいか、高瀬がきつそうに、顔を歪めて。  あぁ、なんか、いろっぽい……なんて思ったら、余計に、感じすぎて。 「っ……きつ。――――……織田……?」  高瀬の手が、頬に触れてくる。 「痛いの? それとも――――……」 「……っ…… ごめ…… なんか……気持ち、よくて……」  なんかほとんど何もされてないのに、一人でイっちゃったとか、恥ずかしすぎる。涙が滲んできて、どうしよう、と固まってたら。 「あーもうほんとに…… ごめん、ちょっと――――……我慢できない」 「……え。……ん、ぅっ……」  深く口づけられて、舌が絡んできて。  すぐに、中、引き抜かれて、そのまま、また突き上げられた。 「ん、ん……っ!……」  ……なんか。イっちゃっばかりで、体、ヤバいのに。  高瀬が激しすぎて、泣きそう。  高瀬のする全部が、気持ち良すぎて。  激しくされても、ただ、気持ちいいしかなくて。      もう意味が分からなくて。  真っ白な世界で、ただ、高瀬にしがみつくしか。出来なかった。

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