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オネェ言葉はただの趣味
カランカラン
「いらっしゃいませぇ....ってまぁた
きちゃったのぉ??王子様!?」
「まーとりあえず座んなさいな」
「何にする??え?いつもの??
なぁにぃ?そういうのに憧れちゃう感じ??
もっと大人になってからバーとかで
言いなさいよ!あーはいはいわかったわよ
カフェオレでしょー」
「はいどうぞ!銅貨5枚ねー。
んで?今日はどうした訳??平和になって
3ヶ月なんだしまだ忙しいんじゃないの?」
「婚約者とうまくいかない?
そりゃーあんたが原因なんだしー
自分から歩み寄んなさいよ!!」
「はぁ??聖女がきたら聖女と婚約する
予定だった??ばっかじゃないのぉ!!
小さい頃から一生懸命頑張ってくれてた
女の子放り出してポッと出の女と結婚とか
頭湧いてんじゃないの!?」
「だまらっしゃい!!!じゃあその聖女が
80越えたバーさんだったり見た目が超絶
ヤバかったらどうすんのよ!って例え位で
そんな顔するのによく言えたわねぇ」
「でももだってもないわよ!
しかもそれでもまだ婚約者で居てくれてる
とかあんたの婚約者って良心で
出来てんじゃないの!?」
「この世界の女の子の1年がどれだけ重たいか
知らないわけじゃないでしょ!それなのに
10年近く奪っておいてそんなくだらない事で
ここに来る暇あったら婚約者とお茶会でも
して交流しなさいよ」
「何話していいかわからない?
ばっかじゃないのぉ!何も知らないんだから
好きなものでもなんでも聞きなさいよ!」
「私が何の為に頑張ったと思ってんの!
え?何!?あんたの為じゃないわよ!
どんだけ自意識過剰なの!?数少ないけど
交流した子達と来て早々死にたくない私の
ために決まってんじゃないの」
「え?なんで不服そうな顔するのよ!
大変だったのか??
大変に決まってるでしょ!
戦ってない?
戦ってなくたって頑張ったわよ!
ジメッジメした場所に天パが爆発状態で
行ってお見合いしてたのよ!!」
「なんか違う?
そりゃーしょうがないじゃない
女神様?がチートくれるって言うから
絶対防御貰ったのよー
あれってばさー盾と矛の話と
似ててさー相殺しかしないから
時間かかった分だけ皆ダレちゃってぇ
最後ただのショーになってたわぁ」
「しかも女顔と細身のせいで女と思われて
最悪脱ぐしかないかとか思ったけど
ヤケはダメよね。
戦場のど真ん中でフルチンは流石に
いただけないわぁ。
あの時止めてくれた騎士団長と
魔王には足を向けて寝れないわぁ。
まー住んでる場所知らないから
向けてるかもだけどねぇ」
「まーおかげで円満解決したんだし
私頑張ったじゃない!!
なんか違う?ばっかねー十人十色
って言うでしょー!知らない?
そりゃーそうだわー向こうの言葉だもの
人の数だけ違いがあるって事よー」
「で?どうするの??
いきなりデート??あっなるほど!
ここに来るって?でもご令嬢が
市井の店に来てもいいの?
私だから大丈夫...ねえ
まーそうだけど平和ボケ早い気も
いやけどまー仕方ないのかしら」
「いつにするの?流石にご令嬢が
いるなら貸し切りにするわよ。
まだここ個室ないからね」
「っていうかご令嬢は私の事
嫌じゃないのかしら??
あら?そうなの。まぁまぁ!!
私もお話してみたいわって
思ってたのよぉ!!嬉しいわぁ」
「まー仕方ないわねぇ
私もお話したいから適度にきっかけ
作ってあげるわよ。」
「え?魔王??今?いないわよ。
夕飯と明日の店のランチ用の肉を
狩りに行ってるわ」
「あぁ仕事の話ね。わかったわ
帰ったら伝えておくわ。」
「ん?まだなんかあるの?」
「えぇ!?何?なんの謝罪??」
「あっあぁ!!まぁムカついて
なかったとは言えないけど今は
なんとも思ってないわ。
向こうにいてもどうせ独りだしね。
こっちの方が性に合ってるし。
旦那も出来たしねぇ」
「え?子供??無理無理!!!
男でも産めるとかそういう問題じゃ
ないのよー!!魔王ってばヤンデレ
くさいのよねぇ。ヤンデレ知らない?
超絶独占欲強い極論に達しやすい
ヤバい人みたいな奴よ。
何で平気な顔してるかって?
2人で過ごす分には平気だものー
知られて困ることなんて何も
ないしねぇ。何より浮気の心配が
全く無いっていうのは良いことよー」
「何よりヤバいのは私じゃなくて
私に何かしようとする人だもの
超強力セ○ムみたいなもんよー
セ○ム?警備員とか護衛みたいな
もんよ」
「まーとりあえず今日はもう
帰んなさいな。
デートの日が決まったら連絡
早めにちょーだいね」
「はいはい!わかってるわよー
困ったら相談ね!わかったわー
王様にもお礼言っといて」
「ありがとうございましたぁ」
カランカラン
「王子ったら全然忍べてないって
未だに気付いてないわ。
客がいない事に疑問も抱かないとか
ちょーウケるんですけどぉ
気付くまで黙っとこ」
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