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跳び箱編『第18話*』
夏樹は肩を震わせながら、息も絶え絶えに訴えた。
「も、ムリです……! ちょっと休ませて……」
「おいおい、もう限界なのか? お前、体力に関してはまだまだだな」
「せんせ、みたいな……筋肉馬鹿と一緒にしない、で……っ」
「でも体力は大事だぞ? 何事も身体が第一ってことだ。わかるだろ?」
「それは……あう……」
「ま、こうやってトレーニングしていれば嫌でも体力ついていくはずだ。これからはガンガンやっていこうな」
「えっ……!?」
ガンガンやっていく!? 冗談でしょ!?
ぎょっとして振り返ろうとしたら、両腕を取られて手綱のように背中で握られてしまった。
もがいている夏樹をしっかり押さえ込み、市川が最後の抽挿を開始する。熱く溶けた襞をこれでもかと擦られ、繊細な肉筒を押し広げるように腰を回されてしまう。
「ひぃッ! やああっ、あっ、ああぁ……っ!」
「それにしても、お前の中すげー気持ちいいな。とろとろなのにきゅうっと締まる。もろに俺の好みだよ」
「はあぁ……ッ! そ、な……だめ、も……壊れちゃ……んんっ」
「いいぞ、壊れても。そしたら俺がまたサポートしてやるからな」
「はっ、ああ……いや、怖い……あぁん!」
身に余る刺激を与えられ、理性を削り取られ、夏樹はだんだんわけがわからなくなってきた。頭がぼーっとして何も考えられない。ただ快感を享受し、悶えることしかできない。
「あ、そうだ。せっかくだから体幹も鍛えようか。中に出してやるから、それを漏らさないように尻に力を込めるんだ。最初は難しいかもしれないけど、何回も練習していればできるようになるからな」
何かとんでもないことを言われたような気がしたが、その意味を理解する余裕もなかった。
夏樹は言われるまま尻に力を込め、市川の男根を引き絞った。
「ん、んっ……ふああぁっ!」
市川の熱が腹の奥で爆発した。それと同時に自分の熱も弾け、マットにパラパラと白濁が飛び散る。
その後、二、三度大きく腰を打ち付けられ、より奥深いところに遺伝子を注ぎ込まれた。
「っ……く……」
ずるりと肉棒が引き抜かれていく。完全に引き抜かれた瞬間、緩んだ窄まりから市川のものが漏れ出てきた。「漏らすなって言ったのに……」と軽く失笑されたが、それに反発することもできなかった。
全身に力が入らず、しどけない格好のままぐったり身体を投げ出す。
「夏樹」
気が遠くなっていると市川にそっと抱き起こされ、唇を重ねられた。ぼんやりしたまま、夏樹もそのキスに応えた。
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