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保健の授業編『第7話*』

 夏樹は慌てて頭を振り、市川のキスから逃れると彼の肩を押さえた。 「ちょっと先生……制服汚さないで……!」 「あ、そうだな。じゃあさっさと脱いじゃうか」 「え? あっ……」  するりとズボンを脱がされ、無造作にベッド下に投げ捨てられる。ブレザーやシャツも一緒に剥ぎ取られ、靴下だけの格好にされた。  ほぼ全裸にされた恥ずかしさに顔を背けていると、市川が両手首にネクタイを巻き付けてきた。思わずぎょっとした。 「ちょ、やだっ! なんで縛るんですかっ!」 「んー……まあ、これも俺の趣味。保健室のベッドで縛られるとか、興奮しないか?」 「しませんよっ! 早く解いてくださ……」 「おっと」 「んっ……!?」  大きな手で口を押えられ、夏樹は目を丸くした。なんでこんなことするのか、意味がわからない。  すると市川は、人差し指を唇に当てて「シーッ」と囁いてきた。 「……この保健室、鍵かかってないんだよ。カーテンは閉めたけど、あまり大声出すと誰か来ちゃうかもしれないぞ?」 「っ!?」 「だから、なるべく声は我慢しててくれな。あ、それとも予めこれ噛んでおく?」  市川が取り出したのは、穴の開いたボールだった。しっかり固定できるように、頭に巻くための細いベルトがついている。これが噂のボールギャグというものらしい。 (そんなの、なんで持ってるんだよ……!)  今更この変態教師が何を取り出しても驚きはしないが、今ここでボールギャグが出てくるのは明らかにおかしいと思う。もしかすると市川は、最初からこういうシチュエーションにするつもりで、夏樹を保健室に運んだのかもしれない。

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