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保健の授業編『第13話*』

 もうこれ以上は耐えられない。夏樹は仕方なく小さく口を開いた。 「先生の……を、ください……」 「うん? いいけど、俺の何を?」 「だから、その……」  チラリと目線を下に移す。  市川の男根は既に天井に向かって大きくそそり立ち、生々しい色に膨張していた。いつ見ても尻込みするほど巨大だけど、これが挿れられると気絶するくらいの快感が味わえるのだ。 (早く欲しい……)  本能的欲求が抑えられなくなり、ついに夏樹は蚊の鳴くような声で呟いた。 「先生の……お…………ち……、俺の…………に、ください……」  自分でもほとんど聞き取れないくらいの声だったけど、市川はちゃんと拾ってくれたようだった。 「……よく言えました。偉いぞ、夏樹」  満足そうに微笑み、夏樹の脚を抱え直す市川。 「じゃあ挿れるからな? ……あまり大声出すなよ?」  唇を引き結びながら、何度もこくこく首を振る。  すると細い腰を掴まれ、綻んでいた花弁に先端をあてがわれ、そのまま一気に貫かれた。 「うんんんっ! ふぅっ!」  脳天を突き抜けるような衝撃に、がくんと腰が跳ね上がる。スタンガンを当てられたみたいに全身が痺れ、一瞬気が遠くなった。  しばらくびくびく身体を震わせていると、市川が乱れた髪を梳いてきた。 「……ああ、また挿れただけでイっちゃったか。しかもドライで」 「ふ……うう……」 「まあでも、ギャグなしで声を我慢できただけでも偉いよ。お前は本当にイイ子だな」  おかしな褒められ方をされたが、与えられる快感に酔ってしまい、ツッコミを入れる余裕もなくなった。

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