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保健の授業編『第18話*』

 だが市川に両手で顔を掴まれ、正面を向かされてしまう。 「ダメだぞ、夏樹。ちゃんと見てろよ。せっかく俺たちがひとつになってるんだから」 「っ……!」  至近距離でそう囁かれ、思わずきゅうっと下肢を締めてしまう。 (先生……)  好きな人とひとつになる。それはとても幸せで奇跡的なことだ。  何億と存在している人間の中で、この人が生まれて、俺が生まれて、そして出会った。どういう巡り合わせか知らないけど、今自分たちはこうして身体を繋げる間柄になっている。  これはきっと、性別とかを超越した特別な関係なのだろう。保健の授業で性教育をされた後だからか、余計にそう強く感じる。 「あっ……んっ!」  軽く腰を揺さぶられ、鼻から甘い吐息が漏れた。 「う、く……っ! あぁっ、あっ!」 「……ふふ。夏樹、そんなに気持ちいい? 声我慢できない?」 「っ……だ、だって……あぁ!」  ズン、と最奥を突き上げられて嬌声がほとばしる。本当は我慢しなくちゃいけないのに、気持ちよすぎて全く自制できない。市川に愛されることを、心から喜んでいる自分がいる。  すると市川は、器用に腰を動かしながら夏樹に覆い被さってきた。 「よし、わかった。口は俺が塞いでてやるよ。お前は気にせず、いっぱい感じていいからな」 「んんっ……!」  途端、濃厚な口付けを見舞われる。口内を舐られながら腰を叩き付けられ、自然と背筋がぞくぞくした。身に余る快感に全身が打ち震え、悦びの涙がぽろぽろこぼれ落ちる。 (こんなんされたら、またイっちゃう……!)  一瞬ベッドが汚れるのを心配したが、すぐにゴムを装着していることを思い出した。これなら何回イっても周辺を汚すことはない。……多分。

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