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文化祭編『第13話』

「く……っ」  もどかしさが募り、上半身だけ起こして壁に手をついた。壁伝いならなんとか歩けるだろうと思ったのだが、脚の痺れは意外と強烈で、一歩進んだところで再び転倒してしまう。 「大変そうだね、なっちゃん」  と笑いつつ、翔太が平然と立ち上がる。 「それじゃ、僕はお先に失礼するよ」 「えっ!? ちょ、ちょっと待って! なんで翔太は平気なんだ!?」 「んー、僕は比較的正座慣れてるからさ。うち、未だに食事は畳のちゃぶ台でとってるんだよね」 「えええ!?」  それじゃあ痺れなくて当然だ。  ずるい! うちには畳の部屋すらないのに! 「市川先生、どうもありがとうございました。なっちゃん、またね~」 「あっ、ちょっと翔太! 置いてかないでよ!」  夏樹が止めるのも聞かず、翔太はさっさと茶室を出て行ってしまった。 (ヤバい……どうしよう)  これで密室に変態教師と二人きりになってしまった。逃げ場なんてないし、そもそも今夏樹は脚が痺れて動けない。 「よし、やっと二人きりになれたな」  案の定市川は道具の片付けそっちのけで、動けない夏樹に覆い被さってきた。 「や、やだ……っ! 来ないでくださいよ!」 「なんで? せっかくだからここで一発ヤっていこうぜ」 「先生は一発じゃ終わらないでしょ!」  袴姿でかっこよくキメていても、やっぱり中身は変態教師だ。これさえなければかなりの好青年なのに、なんでいやらしいことしか考えてないのだろう。 「あっ、いや……っ!」  ブレザーを剥ぎ取られ、感覚のなくなっている脚からズボンを引き抜かれる。そのまま下着まで脱がされて、あっという間に下半身を剥き出しにされた。  次いでシャツのボタンも外され、背後から抱え込まれるように畳に押しつけられてしまう。

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