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第0話

俺は……どうしてこんなことになっているんだ。 「ひぅ、あぁッ」 魔術師の家系で、貴族であるこの俺が、どうしてこんな家畜ごときに、ベットの上で遊ばれているんだ。 「はぁ……とても素敵ですよ。ブラッド・レンフォート様」 俺の上に跨る男は、薄い女の様な唇を横へ流して、小さなえくぼをつくる。 「あぁ……いいですねぇ。自尊心の高い、貴方の様な人を僕の手で汚せるなんて……最高に興奮します」 汗と唾液と涙で汚れた俺の淫らな顔が、男の黒い瞳に映って「自分の醜い姿を見ろ」と言ってくる。 「くっ、そっ……ぅあッあぁ!!」 あぁ……どうして……どうして俺は、コイツとあんな『契約』なんてしまったんだ。

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