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おまけ☆side修介
「んっ……むっ……んんっ……!」
「修介さぁ、前から思ってたんだけど……この部屋でする時……一段と声我慢するよね……どうして?」
景は俺の昂りを口腔で掻き回しながら、上目遣いでこっちを見つめてくる。
俺は仕方なしに、声漏れ防止のために唇に押し付けていたタオルケットを少しずらした。
「だっ、て、景んちより……狭いんやから」
「あぁなるほど。隣の部屋の人に、聞こえないように?」
こくん、と頷く。
だってここじゃ、壁が薄いし気付かれてしまう。
この間だって、隣の堀込さんの部屋から聞こえてきたんだ。
これは俺だけの秘密にしているけど、あれは間違いなく堀込さんが喘いでいる声だった……。
「へぇ……そう。喘ぎ声を使い分けてるって事? 僕の家用と、修介の家用と?」
ハッとして、景の言葉の意図を考える。
何それ! その不敵な笑み!
絶対、ろくでもないこと考えてるー!
「景っ……今日、隣の人おんねんっ」
「へぇ。それは好都合だね」
「やからっ! ほんま……意地悪せんでっ」
「どうして? 修介が我慢すればいい事でしょう?」
「あっ……だめっ……やだぁ……っ!」
……後日、窓を開けたままエッチをしてはダメだよと堀込さんに指摘をされたけど、窓はしっかりと閉めていたのだ。
俺の声は相当響いていたのだろう。
もう死にたい。そして申し訳ない。
だけど堀込さんも、俺たちに負けないくらいに朝陽くんと愛し合っているみたいだ。
これからもずっと、仲良くしてほしいな。
☆END☆
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