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第137話

「可愛い…」 写真の中には一切の穢れを知らない真咲が笑っていてその隣には真咲を全力で守り育ててる涼真が同じ笑顔で写っていた。 「何か…寂しいな…」 子供が大人になっていくって、きっとこういう事なんだ。 パラパラとページを捲っていくと運動会の写真。 まだ小さな真咲が一生懸命に走っていた。 「コレ、真咲が一等賞で涼真がめちゃくちゃ喜んではしゃいだんだ」 それから三人で俺が腕によりをかけて作った弁当食べて親子競技で綱引きしたり、一緒に踊ったり…。 思い出がどんどんと溢れてきて…俺は今頃思い知った。 涼真に手伝わせてくれ、なんて偉そうな事言ったけど…そんなのと全然釣り合わない程の思い出や子供と暮らす家庭の温かさを教えてくれた。 「真咲…ありがと…」 他に誰も居ないリビングで呟く。 「何が?」 突然聞こえた声にビクッと体が反応した。 「とと、おはよ」 「真咲…おはよ…」 「ふあ〜ねむ…」 伸びをしながらアクビをして、真咲は俺の隣にちょこんと座った。 「とと、こんな時間から写真見てるの?」 体を傾けて俺の肩にコテンと頭を預けてきた。 こういう所はまだまだ子供だ。 「いろいろあったなーって」 「ふーん…」 真咲の指がページを捲る。 「あ、入学式!懐かし〜」 涼真が撮った晴れの日の写真。 ネクタイを締めてランドセルを背負って、一人前の子供の姿。 「入学式の時ね、凄く不思議だった」 「何が?」 「ウチはパパと ととなのに、他の家はパパとママがいる事」

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