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第175話【R18】
「あ…あぁン…」
ゆっくりともどかしいほど慎重に腰を推し進め、奥まで深く交わってそれからまたゆっくり身体をひく。
「涼真…俺を見て…」
目を閉じ腕で顔を隠していた涼真。
俺の言葉に渋々と腕をどかし視線を寄越す。
「ほら、俺が入って…出て…分かる?」
「…ん…あッ…あ…!郁哉ぁ…!」
涼真の羞恥を煽りながらゆっくりと腰を動かすが…もう相当ヤバい…。
「あぁ…そこ…ダメ…、ン……ッ…」
ちょっと身体を傾けてくびれの所で引っ掻くように擦ったこの場所が涼真のお気に入り。
いや、どっちかっていうと俺のお気にか?
「力抜いて…も、イッちゃうから…涼真」
「バカ…早くイケよ…。俺ばっか…気持ちい……」
伸びてきた腕が俺を求める。
身体を近づけ涼真の腕に捕まって、俺は涼真の額にキスをした。
「涼真、一緒にイこ…」
「…ん…」
大きく腰を動かし、スピードを上げる。
「はッ…あ…ッ…」
苦しそう…でもそこには確かに幸せそうな表情も存在してる。
「あ…も、もう……!」
「ン!りょ…!」
肩の痛みと同時にギュウッと収縮して、俺は涼真の胎に熱い迸りを放った。
「熱…」
「重いんだけど…」
息が荒いまま涼真の上に倒れ込んで深呼吸する。
「まだこうしてたい…」
「郁哉…それやだ…」
吸い込む度に鼻腔を擽る汗ばんだ涼真の匂いが堪らない。
だが両手で身体を押しやられた。
「息が当たって…その…ぞわぞわする…から」
「ぞわぞわ?」
感じまくった弊害で身体が敏感になってるみたいな?
「シャワー浴びたい」
「うん、一緒に行こ」
「……立てない」
抱っこを所望されれば嫌とは言えない。
「ハイハイ、仕方ないなー」
「郁哉、顔がだらしなくなってる」
だって、しょうがないだろ?
好きな人に求められてんだから。
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