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第176話
もっとイチャイチャしたいのは山々なのだが…。
如何せん今日はまだ一週間が始まったばかりの月曜…ん?もう火曜日か。
いつの間にか日付も変わって、とりあえず風呂と飯を済ませて再びベッドへ。
…いやいや、今日はもういやらしい事はしないよ?
だって明日も仕事だしさ。
涼真は俺のすぐ隣で気怠げな感じでこっちを見てる。
シーツに頬をくっ付けて人白く細い指が柔らかなその唇に触れていた。
「ちょっと、涼真」
「…ん?なーに?」
伏せ目がちな瞼がパッと開き、至近距離で見つめられてドキドキする…
ぐはッ…!
「可愛いんだけど…じゃなくて、誘ってんの?」
「…ふふ、どうだろ?」
妖しく笑わないでくれ。
俺のムスコがフル勃起しちゃうじゃん!
「じゃあ、キスだけ…キスだけ、ね」
仰向けに寝転がる俺に被さるように涼真が身体を起こし、角度を微妙に変えながら唇が近づいてきた。
「りょ……」
チュッ…と軽く触れて、すぐに離れていく。
「…もう終わり?早くね?」
「だって…」
「俺とキスするのヤダ?」
さっさと元いた場所に戻って布団を目元まで引き上げてる。
「ヤじゃ…あン…」
布団の中から手を伸ばし腰骨の辺りを撫でると涼真が身体を震わせた。
細くて薄い涼真の身体は触れば骨格の形がすぐに分かる。
「ちょ…っと…触っちゃダメ!」
「イテッ」
涼真が俺のイタズラな手の甲をつねった。
「…だって…今日も仕事なのに、またシたくなっちゃうでしょ!」
良かった、涼真も同じ気持ちでいる。
「夜なら…いい?」
腰骨からパジャマの下の脇腹を擽る。
「ンン…、夜なら…ね…」
そう言って涼真は布団を被り俺の視線から逃げた。
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