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第2話
目が覚めると、白い白い空間……
ここは…
「ヒッ…。あっ……。びっ、くり…した……。好(ハオ)くんだ…」
身体を起こせば、痛みはない…
初めに目に入ってきたのは、血のように赤い、赤い、鮮烈な赤…。
びっくりしたけど…、生きてる……
ちゃんと呼吸してる…
「好くん?好くんっ…?」
「んっ…。あれ、メイメイ…?」
「好くん…。良かった、痛いところとか無い?」
「あ、うん。大丈夫…。だけど、ここは……」
何もない空間。僕達しかいない。壁も空も地も何も無いようなただ白く白く広い空間…。
今座っているところが地なのかすらもわからない。ただ何かに接して座っていることだけを理解した。
最近では小説やアニメで、異世界に転生したり、○○しないと出られない部屋なんかが流行ってたり…。それと同じようで、違う空間なのだろうと、直感的に思った。合っているのかは分からないけど…。恐らくこの推察は正しい
なんの根拠もなく思った。
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