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第3話

……何も無い。…時間もわからない。 既に何日か経っているのか。それともまだ数分なのだろうか。何をしたらこの空間から出られるのか…。 「ねぇ、あれなんだろ…」 「え?」 「…紅茶?……お菓子もある」 「なんで…?」 先程まではなかったそれが、そこにあった。少し離れたところに現れたテーブルと、椅子。 なんだろう。この既視感…。何処かで見た気がするけれど思い出せない。何処で見たんだっけでもこの紅茶は美味しかったはず。 飲んでもいないのに何故か、そう確信した。 「これ、メイメイと初めてデートに行ったカフェのテーブルに似てるね。紅茶もあの時と一緒だ。……少し昔話、しない?」 「……あー、うん。そうだね。…この空間も分からないし。…しばらく二人きりで話せなかったもんね……。少し、話そうか」 こうして僕達は、思い出を語り始めたのだ…

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