215 / 588

結ぶ

直接素肌に触れられると、そこからの心地好さがさざ波のように全身へと広がっていく。 首筋に、肩に、鎖骨に繰り返し口付けられ、湿った吐息を漏らすと、バスタオルの中に挿し入ってきた手に直接性器を握り込まれた。 「ひゃっ」 その刺激に高い声が漏れた。 思わず口元を押さえたけど、自分が上げてしまった恥ずかしい声はまだ耳に残っていて、顔を隠すように彼にしがみついた。 身体が火照って仕方がない。 なのに彼ったら。 「っ……ゃ……あ……っ」 僕の性器を柔らかく握り込むと、そのままゆっくりと動かし始めた。 「やぁ……っ」 首筋に口付けられ大きく身をしならせた。 思わず逃げるように身を捩ったけど、逆に押さえ込まれてしまった。 「初夜の意味分かるかな?」 「しょ……や?」 耳まで真っ赤にし目を逸らすと、ふふと愉しげに笑われた。

ともだちにシェアしよう!