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結ぶ
直接素肌に触れられると、そこからの心地好さがさざ波のように全身へと広がっていく。
首筋に、肩に、鎖骨に繰り返し口付けられ、湿った吐息を漏らすと、バスタオルの中に挿し入ってきた手に直接性器を握り込まれた。
「ひゃっ」
その刺激に高い声が漏れた。
思わず口元を押さえたけど、自分が上げてしまった恥ずかしい声はまだ耳に残っていて、顔を隠すように彼にしがみついた。
身体が火照って仕方がない。
なのに彼ったら。
「っ……ゃ……あ……っ」
僕の性器を柔らかく握り込むと、そのままゆっくりと動かし始めた。
「やぁ……っ」
首筋に口付けられ大きく身をしならせた。
思わず逃げるように身を捩ったけど、逆に押さえ込まれてしまった。
「初夜の意味分かるかな?」
「しょ……や?」
耳まで真っ赤にし目を逸らすと、ふふと愉しげに笑われた。
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