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結ぶ
「ぁ……和真…さ…」
「四季ーー」
「ぁ…ぁ…好き…っ」
「愛しているーー四季」
どちらからともなく愛情を伝えあい、口付け合うと、繋がっている部分が切なくヒクつく。
「ん…っ…ぁ…もう…っ」
秘裂を、性器を、更には胸の突起までもを彼に愛撫されれば、もうどれほども保たずに絶頂感が押し寄せてくる。
「俺もそろそろ限界……」
猛々しく艶を感じさせる彼の声も余裕を感じられない。
「ゃ…ぁ…あ、あ、ああっっーー」
「四季ーー」
「っぁああーーっ」
駄目押しとばかりに彼の猛りきった雄が最奥をえぐり、埋められたままさらにぐっと突き込まれたとき、その圧倒的な快感に裏返った声が声が溢れ、性器が大きく震える。
「っん……っ」
吐精の瞬間、包み込むように抱き締められた。
「愛している」
耳元で囁かれ、身体の奥で彼が熱を放った。
どうしようもないほどの幸福感と心地よさに包まれながら、僕はゆっくりと意識を手放した。
気付けば優しく髪を撫でられていた。
首を巡らすと、僕のとなりに横になって頬杖をついている彼と目があった。
「あ……」
いったい、どれほど気を失っていたのか。
彼と過ごした時間を思い出し、顔が熱くなる。
身体は綺麗になっているけど、全身が怠く行為の余韻が残っている。
掛けられてあった布団を頭から被ると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。
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