221 / 588

結ぶ

「ぁ……和真…さ…」 「四季ーー」 「ぁ…ぁ…好き…っ」 「愛しているーー四季」 どちらからともなく愛情を伝えあい、口付け合うと、繋がっている部分が切なくヒクつく。 「ん…っ…ぁ…もう…っ」 秘裂を、性器を、更には胸の突起までもを彼に愛撫されれば、もうどれほども保たずに絶頂感が押し寄せてくる。 「俺もそろそろ限界……」 猛々しく艶を感じさせる彼の声も余裕を感じられない。 「ゃ…ぁ…あ、あ、ああっっーー」 「四季ーー」 「っぁああーーっ」 駄目押しとばかりに彼の猛りきった雄が最奥をえぐり、埋められたままさらにぐっと突き込まれたとき、その圧倒的な快感に裏返った声が声が溢れ、性器が大きく震える。 「っん……っ」 吐精の瞬間、包み込むように抱き締められた。 「愛している」 耳元で囁かれ、身体の奥で彼が熱を放った。 どうしようもないほどの幸福感と心地よさに包まれながら、僕はゆっくりと意識を手放した。 気付けば優しく髪を撫でられていた。 首を巡らすと、僕のとなりに横になって頬杖をついている彼と目があった。 「あ……」 いったい、どれほど気を失っていたのか。 彼と過ごした時間を思い出し、顔が熱くなる。 身体は綺麗になっているけど、全身が怠く行為の余韻が残っている。 掛けられてあった布団を頭から被ると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。

ともだちにシェアしよう!