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報われない想い
浴室の中には、シャワーの音や浴槽にしずくがはねるそれとは違う、粘った水音が響いていた。
「あ……っ、あ、あ」
車椅子から浴用の椅子に座らせてもらい、髪と身体を隅から隅まで綺麗に洗ってもらった。大事なところを全部指で触られて、馴染んでいく体温が嬉しくも面はゆかった。
このまま浴槽に移動するのかなと思っていたら、彼が膝を立てて僕の前に座り込むと、足の間に顔を埋めてきて、ぴちゃぴちゃと舐めはじめた。想像以上の卑猥な光景に赤面して固まってしまった。
浴用の椅子はU型のかたちをしている。お尻の下が空いているから前方からの局部洗浄がし易い。これなら座ったまま洗える。
「和真さん、使い方が違うってば……あ、だめ……指入れちゃ……」
「使い方は間違ってない。ここのナカも綺麗にしないと」
浴室まで持ち込んだジェルをまとった指で女の子の割れ目の縁の部分をそろりと撫でられた。
もっとうんと気持ち良くなりたいと勝手にほころぶ身体が恥ずかしい。
ヌルヌルしたものをたっぷりと塗り付けられ、予想に反してスルリと彼の指が入ってきた。
そしてナカを柔らかく解き解すように動かしはじめた。
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