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大好きな彼と甘いひととき

「和真さん?」 背中側に潜り込んできた彼が、何かに気付き、毛布を頭からすっぽりと被せてくれた。 「副島が誰かと話している。物音を立てず静かに。いいね」 「うん」 頷くと背中をそっと抱き締められた。 窮屈そうにもぞもぞと身動ぎする彼に、大丈夫ですか?と声を掛けたら、 「置き場所にちょっと困ってるだけだから、気にしなくても大丈夫だよ」 何の置き場所?と首を傾げていたら、熱くて硬くてぬるりと滑ったものが、双丘の奥、狭い狭間を行ったり来たりしていて、彼の言葉の意味をようやく理解し真っ赤になった。 気にしないようにすればするほど逆に意識してしまって。毛布に顔を埋めた。 「和真、寝てるよな?」 どうやら寝たふりを決め込んだみたいだった。 「斎藤から久保木がついさっき、隣県の警察署に知人の警察官に伴われ出頭したと連絡があった」 すっと戸が開いたような気がした。 コオお兄ちゃんの冷たい視線が刺さるのは、多分気のせいじゃない。 「朝7時に斎藤たちが来る。仕事に行く前に打合せをしよう。和真、四季をあまり泣かせるなよ」 またすっと戸が閉まり、彼が体を起こそうとした時だった。暗がりのなかで手が滑ったのだと思う。ずしりとした重みを背中に感じた直後、 「っあ……っ」 覚えがある熱の先端がぷにゅっと胎内に入ってきた。 「ごめん、四季。入れるところ、間違えたかも」 彼が慌てて抜こうとしたけれど、動いた反動でその熱は身体の奥まで挿し入ってきた。

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