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一日目
淫らな身体をつくる。
それが男の仕事だ。
まあ、持ち込まれる仕事の大概が自分の愛玩用。
それか、高級娼館の売れっ子になる男娼をつくるため。
時々奇妙な依頼もある。
自分の息子を仕込んで、貴族達に送りつけ財を成したい親や、自ら仕込まれることを望み、身体一つでのし上がりたい少年。
あまりない例では、敵国の王族を卑しみ蔑むためだけに、皇子を淫らに仕込ませたというものだ。
これは、口に出したら殺されるので秘密の話だ。
仕込んだ皇子は王宮で奴隷達に淫らに犯され、それを王族達が楽しんでみていたとか。
だが王族もその淫らさに取り込まれ、溺れたとか。
結局皇子は奴隷の一人と逃げたとか。
まあ。
全部、秘密の話だ。
男が仕込んだ身体は、どんな人間をも狂わせる。
元々、娼館で少年達を仕込んでいた。
その時は単なる使用人だった。
泣いて嫌がる少年達を雇い主だった男に、なんとかしろ、と言われて仕込んだのが始まりだった。
ちゃんとセックスで気持ち良くなれるのなら、少年達は嫌がらなくなる。
いやらしく淫らな少年達が乱れる娼館の評判はあがった。
そこからだった。
元々、抱くよりも、相手がセックスに溺れることの支配感が好きだった。
天職だった。
そこからは、ずっとこの仕事をしている。
少年は美しかった。
大概仕事を頼まれる少年は美しいが、この少年は群を抜いていた。
少女として育てられているのがわかる。
この容姿は男であるにはもったいないのだ。
だが、まだ少年だ。
女の服を着ているだけの。
壊さないと。
壊して、作り替えないと。
男は楽しくなった。
少年は何故男と二人きりにされたのかわからない。
不安そうに周りを見ている。
育ての親達が仕込みを頼んだことも知らないだろう。
天人を拾ったのだと嘯くあの老人達は、貴族達にこの少年を差し出すつもりだ。
貴族達がこころゆくまで楽しめるように。
仕込みをたのまれたのだ。
さっさと始めよう。
挨拶もなく。
言葉もなく。
男は少年に静かに近づき、押し倒した。
暴れる身体から乱暴に服をはぐ。
手慣れたやり方て手足を縛りあげる。
滑らかな絹のロープは擦り傷をつくることはないだろう。
用意していた台に少年を繋いだ。
脚を持ち上げ開いた形固定する台だ。
少年は身動き一つとれない。
泣き叫んでいるが、気にしない。
大事なのは穴だ。
まずはここだ。
小さな穴を検分した。
小さい。
広げたらなんとか大人の男のモノを咥え込めるようになるか。
本来は身体の緊張をといてやらないといけないのだが、服を剥がれて縛られいてはダメだ。
だから、まずはここから。
穴に薬油を注いだ。
固く締まって入らないが、まずは表面から吸収させる。
ついでに全身に薬油をぬっていく。
甘い香りの油を優しく丹念にその全身に刷り込んでいく。
少年は少し安心したようだった。
縛られる以上の酷いことはもうないと思ったのだろう。
安心させるのは大切だ。
身体を奥までひらくのだから。
丹念にオイルを揉み込む。
筋肉をほぐすように。
ほら。
身体が、ほぐれていく。
希望が生まれたのだ。
酷いことはされないのではないかと。
酷いことなどしない。
気持ち良くなるようにしてやるだけだ。
売れなくなるまで売らされるのだ。
なら、気持ちよい方がいい。
性の知識もない、幼い少年の全身を薬油でほぐしていく。
ただ、心地良く。
言葉はかけない。
心を支配するのはまだ先。
今はただ、身体をつくる。
泣いてはいても、身体がほぐれたところでそこから始めた。
穴をその存在感を教え込むかのように撫でる。
穴の縁。
つぼまるその場所を意識させるように。
「何?何するの?」
少年が声を震わす。
ここにどんな意味があるのかなんて知らない。
少年にはただの排泄孔だ。
でも、今日からは違う。
ここでお前は女になる。
ここは男を受け入れるための場所になる。
何も答えずゆっくりなぞる。
なぞり続ける。
指は入れないがそこを押すことはする。
硬い。
でも、そのうち緩む。
女のモノのように柔軟に、デカい男のモノさえ、ここは受け入れるようになる。
ただ執拗にそれを繰り返していると、驚きにかたまった身体が緩む。
そして、たまにビクンと震えたりする。
孔の周辺は、人間の身体の中でも細かい感覚が拾えるところだ。
育てなくても、最初からここは感じられるところなのだ。
オイルでぬるつく指でそこをなぞり続けた。
すすり泣きが聞こえる。
が、慣れてきた。
撫でられることに、もう怖さはない。
そして、そこの存在を教え込んだ後、舐めていく。
唾液をたっぷり含んだ舌で、こそげるように舐めていく。
油で濡れたピンクのそこを。
「何?いやぁ!!」
細い悲鳴があがる。
そんなことをされるなんて予想もしなかった声だ。
その声を聞きながら、舌の広い面で舐め、つぼめた先でつつき、襞の一つ一つを伸ばすように舐めていく。
「はぅっ」
声が漏れた。
身体がビクンと痙攣する。
しっかりここを意識させた後だ。
ここは敏感な、そう人間の身体の中でも鋭敏なところだ。
そう。
誰だって感じる。
舌の表面を広くつかって全体を舐めて、脚の付け根や、尻たぶまで舐めて、優しく噛み、また舐めてやる。
孔を舌の先でつつく。
まだ入らないが、緩んできたのはわかる。
甘く歯すら、そこに立ててやる。
「何?何?なにぃ?」
混乱する声
何を感じているのかは、起き上がり始めた性器が教えてくれる。
可愛い性器はまだ皮を被っていて。
自分でもつかってないのだろうとわかる。
でも、そこじゃない。
これからお前が快楽を得るために必要になる場所はそこじゃない。
ここだ。
襞を丹念に舐めた。
ここを、ここでの気持ち良さを。
お前は知ることになる。
勃起しているそこより先に。
「ああっ・・・あっ」
喘ぎ声か漏れ始める。
我慢出来ない声が。
薬油に仕込んだ効果も出てきたか。
甘く脳を痺れさせ、感覚を鋭敏にし、性欲を高める。
常用すれば、麻薬並みに危険だが、使うのは初回だけでいい。
覚えてしまえば、もう薬はいらない。
べちゃ
ペチャ
舐める音。
硬い蕾が緩み始める。
あっ
ああっ
いやっ・・・
ふうっ・・あっ
細い声は涙を含んではいても、もう、それだけではないのがわかる。
足のつま先がそり、繋がれた指先が宙を掴む。
声を漏らす唇から唾液が零れている。
まだ出すことを知らない性器が震えていた。
でも、触ってやらない。
お前のここは、本来の目的では使われることはない。
かわりに穴に指を入れた時、穴はすんなり指を受け入れた。
そこからは、舌と指で穴の中を可愛がってやる。
指で穴を優しく広げた。
緩んだ身体はそれを受け入れた。
中を舐めた。
やだぁ
いやぁ
細い声は泣くが、性器はビクビクと震える。
欲しがって。
舌と指の両方で可愛いがる。
気持ち良い場所を探し、教えてやった。
指で、舌でそこを擦られ、泣き叫んだ。
わかんない、わかんない。
何??
何なの??
恐怖より疑問が先にあったようだった。
まだ精通も知らない身体はそれでも、快楽を得た。
軽くイきえした。
後ろだけで。
好きに叫ばしてやる。
いやらしい言葉を教えるのは今日じゃない。
お父さん助けて。
お母さん助けて。
少年は泣いた。
教えてやる。
知らないままでは気の毒だから。
お前の両親が頼んだんだ、と。
誰も助けになど来ないと。
お前はこれからされることを毎日するのだから、早く慣れた方がいい。
少年は信じない。
昨日まで、花や蝶よと、甘やかされてきたのだ。
当然だろう。
だから、いくらでも助けを呼ばせてやった。
後ろに挿れられる時には、納得するだろう。
ふいぃぃ
ひぎいぃ
少年が泣き叫びながら、身体を痙攣させる。
精液は出ないが、失禁はした。
ずいぶんほぐれてきたが、大人のモノを突っ込むのはムリだ。
滑らかに削られた木の棒を薬油を塗り、丁寧にその穴潜らせていく。
指よりは太く、長い。
何度もそれで、気持ちの良い場所も突いてやった。
ひぎぃ
ぐひぃ
子供は叫び、身体を痙攣させ、また失禁した。
肩を上下させ、まだ身体を震わせている。
この声はまた仕込まないと。
だが、感じやすいのはいい。
身体が出来上がれば、尿の代わりに違うものを吹き出し続けるだろう。
硬いモノで擦られる気持ち良さを教えこみ、奥まで押し込みそのままにした。
今日はここまで。
抵抗されないのはわかっていたので、縛られた手足をほどいて台からおろし、風呂場へ向かう。
身体を綺麗にしてやらないと。
台や部屋はその間に綺麗にされて、夜具が用意されるだろう。
孔から棒を引き抜かれた時だけ、声をあげたが、少年は素直にされるがままになっていた。
もう涙すら流さない。
髪の先から口の中、そして、孔の中まで洗われてもされるがままだった。
教えてやる。
これから毎日こうなる、と。
中まで汚されて。
それを綺麗にするんだと。
自分で綺麗にする時のやり方も教えた。
この少年の場合は他人がしてくれるみたいだが、一応。
そして、薬油ではなく、香油を髪や肌に塗り込んでやった。
少年は怯えたが、でも大人しくされるがままになった。
賢い。
抵抗は無駄なことをもうまなんだ。
身体を拭き服を記せ、長い髪を拭いて乾かし、抱いて部屋に連れ帰った。
そして、孔にまた木の棒を挿れた。
挿れた時、声をあげて感じたので、覚えの良さに喜んだ。
今日は挿れたまま寝るのだ。
キスをしてやる。
優しい宥めるようやキス。
舌はまだ挿れない。
髪を撫でて抱きしめて、慰めるように眠る。
ずっとずっと硬いままだった自分の股関は、少年が寝入ってから抱きしめたまま扱いて出して我慢する。
まだだ。
引き裂くような真似はしない。
泣きつかれて眠る少年を抱きしめながら眠る。
この身体を変えるのだと思う。
淫らに。
淫靡な肉に。
楽しみだった。
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