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7日目

 最後の日だった。  甘えるように抱きついてくる少年を押し倒し、ゆっくりと犯した。     甘くて可愛い身体。   こんなにも感じる。  正直ここまで上手く仕込めた上に、ここまで感じる身体はそうはいなかった。  胸を弄るだけで少年はイった。  乳首は尖り膨らんで、そこが性器であることを示していて、これから先少年を抱く男達に可愛がれるだろう。   さあ、最後の仕込みだ。  自分から性器に跨がり、腰を振る少年に微笑み、その動きを楽しみながら、囁いた。   「明日から、みんなにこうするんだ。お前を抱きに来た全ての男達に」  貪るように動いていた少年の動きが止まった。  射抜くような目が男を見る。  今聞いた言葉が信じられないような目。  「お前を男に抱かれるための女にするためにオレは来た。お前はもう、大丈夫。ちゃんと感じてイケて、楽しめる」  男は動かなくなった少年の代わりに自分が下から揺すってやりながら言った。  少年の身体にはもう火がついていたから、そんな言葉を聞かされても少年は感じた。  「誰が相手でもちゃんと楽しめる」  そう言われながら、精液を吹き出し、声をあげて達した。  少年が声をあげて泣いたのは快楽のせいではなかった。  胸がいたまなかったわけではない。   少年に恋をさせたのは男なのだ。  恋のおかげで少年の身体は快楽を覚えたし、  その可愛いらしさをたのしんだのだし。    だが、他の男に抱かれるのを嫌がる身体を作るのが仕事ではない。  「お前は誰に何をされても感じるよ。お前は沢山の男に抱かれて、その男達はお前に膝をつくだろう」  傷ついた少年を慰めながら犯した。  「女になった。淫靡な女の穴にここをした。オレは別にお前が欲しくない。全部仕事だ。でも、お前はそんなことを言われても感じてイくだろ?」  突き上げてやる。  少年には唇を噛みしめ、でも耐えられず叫んでいた、仕込まれたように。  いいっ  イク・・・ぅ  仕方ないのだ。    まだ理解出来ない心が男を欲しがっているからなのだ。  でも、少年にはわからない。    酷いことを言われても感じる淫靡な身体になったと涙を流しながら思い込む。  これが一番大切なところ。  自分は淫靡で、どんな男のモノでもほしがるのだと思い込ませること。    優しく、撫でる髪や唇は、甘やかした時と同じように。  その行為にまだ信じきれず感じる身体に酷い言葉を囁いていく。  「オレはもうお前はいらない。お前はそんなことを言われても、ほら、こんなに感じてる、自分から腰をふって」  つながったまま、乳首を摘まんで舐めてやれば、少年は自分で腰を振り、達してしまう。    酷いことを言われてるのに。  好きぃ  少年が泣く。    「お前は淫らで可愛い穴だ。それだけだ」  男は囁き、甘やかすように背中をなでた。  声の優しさと優しい行為に、少年の脳は理解を受け入れず、優しく甘やかされた時のように、その身体を甘く蕩けさせた。  「誰に抱かれても感じる、女の穴」      そう囁かれながら、イった。  可愛い。   そう囁かれた時と同じ声と仕草だったから。  さらに少年の脳は混乱する。    思い込む。    自分が淫らな女の穴なのだと。  だって。  悲しいのに、苦しいのに。  気持ちいい。  快楽に逃げたくなるのも男の予想通りだった。     もっとぉ!!  少年はさけんだ。  自分を穴だと言い捨てる男に、犯して欲しいと懇願した。  「淫乱だな、可愛いな。どんな女より、いやらしい穴だよ、お前は」  男は優しく囁いて、少年を酷く責めはじめた。  酷く。    それは。  少年の望みだったから。  もう優しくされたくないだろうとわかっていたから。  少年は完成していた。  手酷く抱いても、感じてイって、尚且つ男を楽しませた。  これなら、チャンスさえあれば皇帝でさえ虜に出来るだろう。  「お前は淫乱な穴だ」  声だけは優しく言った。  脳が誤作動するように。  可愛いと優しく囁いた調子で。    髪を掴んで乱暴に背後から犯した。     奥をこじ開け、そこをたのしんだ。  いいっ  気持ちいいっ  少年はおしえられたように感じた。  心が本当には言葉を信じていないのだ。   まだ。  でも少年は思い込む。  酷くされても自分は感じるのだと。  涙をながす。  自分の淫らさに。  可哀想に思い、涙を優しく舐めてやり、髪をなでてやり、それから顔を床に押さえつけて犯した。  優しさを混ぜたなら、幼い少年の心は誤作動する。  立て続けにイった。  喉を犯され、頬を跡がつかぬ程度に殴られた。      それでも少年は何度も達した。  男は感動さえした。  少年は、これほどまでに男を信じていたのだ。    でも、それは。  その信頼と恋心は封じられる。  酷い男を愛していたと思うよりは、少年は自分がいやらしい身体の淫靡な穴であることを望むだろう。  傷ついたからこそ。  気持ちいい  気持ちいい  泣き叫び感じ、意識を失った少年に、男は優しいキスをした。  可愛いかったのだ。   心から。  そして、完成した作品が愛しくてたまらなかった。  きっと。  色んな男が破滅する。  この淫らさの前では。  その淫らさが、純粋な恋の痛みを隠すためなのだと、男以外は知ることもないだろう。  男は満足した。  男なりにこの少年を愛していた。  この先少年に破滅させられる者全てが自分に捧げられる犠牲なのだから。  「可愛いよ、ホント」    優しくそっと髪を撫でて、少年の身体を清め、後始末をして男は立ち去った。  男は二度と少年にあわなかった。  仕込む相手にはいつもそうだ。  でも、どこかで誰かがこの少年に破滅させられた話を聞くのが男には一番の楽しみだった。  少年は男の最高傑作になった。 終わり        

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