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第7話

「ただし!泣かせたら承知しないわよ 湊と一緒に連れ戻しに行くから あ、でも別の意味で“なかせる”のはOK むしろなかせなさい。それに今日は性夜 湊の事は任せて」 どこからツッコむべきか… 「いつまで二人で話してんの?」 「あら、ヤキモチ?」 「ッ!違うよ! ご飯、冷めるから…」 わざとらしく俺の腕に抱きついてにやにやする咲良さんにむきになる秋陽が可愛すぎて仕方がない。 冬は嫌い イルミネーションも好きじゃない けど秋陽と出会って、温めあえる寒さを、輝く笑顔を見せてくれる灯りを、良いと思えるようになった。 「一度はどん底だと思ったけど全部あきに会うためだったんだなって思うよ」 「…さっきの話もそうですけど、よくそんな恥ずかしい台詞が言えますね」 照れる秋陽の指元に光るのは目に見える“ずっと一緒”の証 「愛してる」 聖夜の奇跡はどんな困難な運命をも乗り越えられる最愛のパートナーに巡り会わせてくれた。

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