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第6話

起きたのか、起きれそうか。 え?チョコソースに蜂蜜混ぜたの? おまけにメープルシロップ、追いソフトクリームに全種のジャムを混ぜ込んだの? あっまいトロットロの声はなに? これは誰だ? 肘を突いて上体を起こして俺を覗き込まんでくれ。 真っ赤になってる自信しかないから。 シーツに潜って。 きわどいところまでずらされました。 腕で隠して、外されまいと力を入れて。 あ、って言われて、何?って腕の力抜けた瞬間に一纏めに頭上に縫い付けられるとか。 主人は手慣れておりますね!! 一線だけは超えないように。 超えたら居られないって。 思ってたのに。 はぁ〜こんなに手慣れた猛獣に敵うわけ無かったんだ。 身体が、辛いのか? ポロポロ転がる雫を優しく啄む主人。 俺は、俺は! ん?首を傾げて俺の言葉を待つ主人。クッソ可愛いな!! 俺は性処理までする気はない!! あぁ?誰がお前を性処理なんぞに使うか!! 美人が怒ったら怖いって言うでしょ? 怖いって可愛いレベルよ。 死ぬレベルの恐怖だよ。 全身の震えで歯がカタカタ鳴るレベルの恐怖。 好きだからだ!! 一目惚れして、お前の性格にも惚れたから!! お前の誕生日に告げるつもりだったんだ!! 怒りに任せた、主人の大告白。 俺は、頭で理解するのに15秒はかかったと思う。 俺から漏れ出てきた言葉。 ふぇぇ? へ?が、気が抜けて体の力も抜けすぎて、ふぇぇ?って。 主人、一旦肺の空気全部抜いたんじゃないかな? はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。 真剣にもう一度。 お前が好きだ。 愛している。 一生、そばにいて欲しい。 今度はちゃんと理解した。 全身の真っ赤で涙目の俺。 てか、号泣してうんうんってうんうんって落ち着くまでぶっ壊れてた。 俺が落ち着くまで、頭を撫でて、顔中チュッチュ、チュッチュ。 たまにしれっと耳撫でるの反則じゃないですか? んぁ〜ん。 変な声出たじゃないですか!!ヤダァ〜 俺の我慢をぶち壊された。 そう言って恨めしそうに見ないで! どうしたって可愛いんだから。 今日からこの部屋がお前の部屋だ。 俺の嫁だからな。 ふぇぇ? よ!め!俺が!主人の!お!よ!め!さんんんんん!!!? 変人から山猿に進化して、最終就職は嫁になりました。 おしまい。

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