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第19話

悠介が落ち着いたのを見計らって離れ、お茶を用意する。 温かい方がいいか…… あと漬物も…… 「悠介、ズボンはいてこっち来いよ。 ちょっと茶ぁ飲んで落ち着こうぜ。」 声をかければもぞもぞと動きながらこちらへ来る。 「……?なんでお茶と漬物?」 「意外と美味いぞ。 ……なぁ、悠介。 俺は誰かに言おうとか思ってねぇからさ。 お前のこと教えてくれねぇか。 さすがに隠し通せるもんじゃねーぞ。 ……俺は大人でお前は未成年だからやらなきゃいけねぇことがあるから。」 「……警察に突き出すってこと?」 「それは悠介の話を聞いたあとに考える。 ……警察以外って道もあるからな。」 悠介、 と声をかけ、じっと見つめる。 ウロウロと目線を泳がせながら。 「……わかった。 話すからえっと……あんたのことも教えてほしい。 こんなおれを助けてくれる理由、とか。」 「……それでいいなら、分かった。」 俺が答えればおずおずと口を開き話し始めた。

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