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第7話

「既に、俺が欲しくてたまらないみたいだな」 にちゅにちゅと、翔琉の熱雄とローションが絡み合う淫猥な音が、それだけで俺の耳を犯していく。 「――前も、後ろも」 的確な翔琉からの指摘に、俺は顔を背ける。 今宵、何度目だろうか。 顔を赤らめては、背けて。 先程から俺、その繰り返ししかしていないような気が……する。 でも、その透き通ったグレーの瞳に見つめらると。 翔琉の瞳に見つめられると。 酷く全身が――熱く、滾ってしまうんだ。 「時間を掛けて、俺がいないとダメなようにした甲斐があったな。ほら、颯斗の俺、を受け入れる場所――こんなにもぱっくりと口を開け、俺を物欲しそうに待っている」 恥ずかしげもなく翔琉は、トロトロになった俺の下の口の様子を、わざわざ声に出して説明する。 「そんな、物欲しそ、なん……て」 イヤイヤと被りを振るが、実際のところ、一番自分が身を持って分かっている。 今すぐ、翔琉のことが欲しいのだと。 「すっかり颯斗は、俺、限定で厭らしくなったな。夫としては、これ以上なく嬉しいことだ。昼間は清純な嫁が、ベッドの上では超淫乱――だ、なんて」 翔琉はそう告げると、俺の身体にのしかかるように密着し、唇へキスを落とす。 同時に、硬く反り返った翔琉自身の熱も、俺の震えた熱へキスをするように触れた。 「やっ……」 触れ合う二つの熱雄の感触に、俺はそれだけでもう達してしまいそうになる。 不意に出た俺の声により、益々翔琉の熱雄はその鋭利さと獰猛さを増す。 「もう逝きそうだな。今夜は長丁場になりそうだ。ここで一度、出しておくか?」 そう言った翔琉は、既に自身の熱雄を執拗にサイズの違う俺自身へ擦りつけてくる。 再度、俺はイヤイヤと首を振った。 だが実際、擦り合わせたところから拡がる甘さに、吐精感が強まり意識が朦朧としてくる。 まるでそれだけが別の生き物のように鼓動する翔琉のソレは、裏筋にドクドクと血管が浮き出ており、先端は赤黒く、今にも爆発しそうなほど凶悪だ。 こんな凶悪なモノを充てがわれたら、俺――。 確実に、孕んでしまうかも……。 いつの間にか、俺が着ていた上半身のルームウェアも取り去られ、露わになった二つの淡い色した胸の飾りにそれぞれ翔琉の指と唇が触れる。 「や……何、する、んです……か?」 この後、何をするのか。 重々承知していたが、それでも俺はつい尋ねてしまう。 「はっ……ぅくっ……ァ」 洩れる俺の甘い声に、翔琉は突起を舌で転がしながらこう言った。 「颯斗のココ、孕んだら大きくなるのだろうか?」 リズミカルに弄る翔琉は、真剣な面持ちで自問自答した。 「ミルクも――下からだけでなく、ココ、からもたくさん、双子用に出るのか?」 今宵の翔琉は身体だけでなく、言葉攻めも過ぎる。 「ゃ……ァ、そんなこと……ふぅ……知らな……ァああ!」 突起をコリっと甘噛みされ、熱雄同士も強く擦られ、痺れるような快感が全身を突き抜けていく。 もう本当に、達してしまいそうだ。 熱雄の奥に潜む、俺の双珠がきゅうと限界に硬くなる。 「あ、だが下のミルクは俺だけのモノにしておいてくれよ。でないと、俺は自分の子どもにも嫉妬してしまうからな」 翔琉は俺の状態を察知し、今にも達してしまいそうな熱雄を口へ含んだ。 そこから幾らも刺激しない内に、俺は下の口から“翔琉限定”となったミルクを、勢い良く喉の奥へと叩きつけたのだった。

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