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第14話
「あ、何で顔逸らすんだよ」
「別に?」
少しだけ拗ねたような顔をしてみせた。
「なんだ。上等じゃねぇか」
琉季は圭太に跨ってきた。
「この身体で、他の男に奉仕してんのか。ちょっと妬けるな」
瑠季が圭太の服の中に手を入れてきて、圭太はゾクリとした。
「あっ……」
「ま、俺のためにしてくれてんだけどな」
瑠季の手は圭太の胸の中心を掠める。
「んっ……ヤメて、そこ」
「なんでだよ?つまんないだろ。今日は俺が可愛がってやるよ。バースデーだったし?」
「な、なんで!?」
「いいだろ。今日くらい好きにさせてくれ」
そして、チュッと唇を奪われた。
「瑠季さん……」
圭太の熱が、一気に高まっていく。
仕事で様々な男を相手にしているからか、圭太の身体はちょっとしたことでも感じやすくなっているのだ。
瑠季は圭太の服の中で、胸の蕾を指の腹で捏ねたり摘んだりして楽しんでいる。
「あっ、やだ……ダメ……瑠季さんっ」
圭太はブルブルと頭を振って抵抗する。
「抵抗したって、もう遅いよ」
「えっ」
瑠季は圭太の服を捲り上げ、顔を身体に寄せてきて鎖骨から胸、脇腹とキスを落としてた。
「ん……くすぐったい」
「え、何?気持ち良いって?」
瑠季が意地悪そうな顔を見せたので、少しだけ反抗してみる。
「そんなこと言ってない……」
「えー?嘘だろ?」
瑠季はそう言うと圭太の右乳首をカリっと噛んだ。
「イタっ」
こんなところを噛まれたのは初めてで、突然のことに驚いた。
「お前が気持ち良くないって言うからだ」
「だ、だってほんとに……」
「お前は黙ってやられてりゃいいんだよ。俺に任せてくれって。タワーの礼も込めて気持ち良くしてやっからさ」
圭太にしてみると、こんなことを望んでいるわけでもないが、少しだけ身体が正直に熱を持ち始めたことに気付いてはいる。
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