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第15話
すると琉季が圭太の中心にズボンの上から触れた。少しだけ兆しを見せ始めているそこを、撫でたりムニムニと弄ったりする。
「ちょっと、琉季さん……」
「なぁ。お前のここ、どうなってんの?見せて?」
「え!?」
圭太の了承を得るまでもなく、ズボンの前をくつろげて摺り下ろし、パンツまでも手早く脱がせた。
「へぇ……」
感嘆する琉季の声に、圭太は自身があられもない姿を晒している点には突っ込むことをせず、少し不安げな声を上げた、
「ど、どうしたの?」
「いや、お前って意外といいもの持ってるんだなって思ってさ」
琉季がチョンと指先で圭太のものを突いた。
茶化すように言われて、カッとしてしまう。
「そ、そんなんでもないけど」
恥ずかし過ぎてどうにかなってしまいそうだ。
「マジで美味そうだな。ちょっと脚広げろよ。食べさして」
「えっ!?」
「いいから」
促されるままに、恥ずかしい体勢にさせられ、脚の間に瑠季が移動した。
瑠季が手にしたそれをひと舐めしてパクリと口に咥えた。
「あっ」
それだけの刺激でも、身体がますます火照っていく。
何度か口と手を上下させて、圭太の中心を味わうと口からものを離し圭太を上目遣いで見てきた。
「美味しい。今までにないくらい」
「そんなことないでしょ。それに、他の誰かと比較しないでよ」
色々な男を相手にしているのは分かっている。分かっているけれど、今は圭太といるのだし敢えて他の人間のことを言わないで欲しいし、比べられたくなどない。
少なくとも、瑠季に好感を持っているのだから嫉妬するとか考えないのだろうか。
「え?別にいいじゃん」
ちょっとは配慮して欲しいのに、考えが及ばないらしい。
思わず、圭太は身体を起こして瑠季に抗議する。
「僕がイヤなんだって」
「は?何で?」
ポカンとした顔を見せられると、ますますカッとした。
「瑠季さんが他の人も相手してるのは分かってる!でも、他人のこと聞かされたり比べられて良い気すると思う?」
一息にまくし立てると、余計に瑠季はあんぐりとしてしまった。
「さぁな。別にいいだろ?それだったら誰とも話せないじゃん」
何言っているのだろう。圭太の言いたいことがまるで伝わっていない。もしかして、敢えて核心に触れないようにしているのだろうか。
「そんなんじゃなくて……もういいよ」
本当は瑠季に分かって欲しかったが、投げやりな気持ちになってしまった。
なんで自分は、こんなに瑠季のことでモヤモヤとしているのだろう。
わけが分からなくなり、圭太の頭は混乱した。
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