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第54話
「緊張しなくていいよ。力抜いて」
宥めるように、瑠季が背中を擦ってくれる。
圭太の秘孔の周辺を撫でると、「優しくするから、力むなよ」と言いながら瑠季のしなやかな指を、秘孔が受け入れていく。
普段は受け入れることもないものを入れられたそこは、痛むような異物感はあるものの、指は奥へとズブズブ入っていった。
ふと、以前にもこのようなシチュエーションがあったことを思い出した。
あの頃はただ身体を求められていただけだったけれど、関係性が変わったんだなとしみじみ思う。
最奥まで到達した指は、元きた道を引き返し、入り口まで戻ったかと思ったら再度奥を目指して進んでいく。
確かに瑠季は、強引ではなく圭太の中や反応を探りながら弄っているようだ。
これを繰り返されるうちに、中は徐々に解れ異物感は快感へと変化していった。
中を行き来していき、ピリリと一際強く感じる部分があり、圭太は「あぁっ……」と声をあげた。
「どうした?ここがいいの?」
本当は首を縦に振りたいのに、素直になれず「違う」と横に振ってしまう。
すると瑠季は、圭太の反応が嘘だということを見抜いたらしくふっと笑み、「分かった」と言いながらその圭太の感じる部分を特に刺激してくる。
クチュクチュという濡れた音だけが室内に聞こえ、耳からも感じてしまいそうだ。
瑠季の指に翻弄されていると、いつの間にか彼の指は2本に増やされた。
やはり最初のうちはキツいけれど、ローションのおかげもあってか次第に慣れてきて気持ち良さしか感じられなくなる。
瑠季によって慣らされて圭太の秘部は十分に綻んだ。
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