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第53話
胸元に顔を近付け、胸の飾りに口付ける。そして瑠季がしてくれたように、舌で慎ましく佇む蕾を転がしてみる。すると瑠季が「んっ」と反応をした。
「お前、上手いな。エロ過ぎ。どこでこんなテク身に着けた?」
「そ、そうかな。別にテクニックってほどじゃないよ。康二さんとしかしてないし……」
自分で言いながら恥ずかしくなる。
「まじで?これからもお前を堪能できる俺は幸せだな」
そしてサラリと髪を撫でられた。
「い、幾らでもしてあげるよ」
そう言いつつ、不意に下に目を落とすと瑠季の股間のタオルの下で、今にも首を擡(もた)げようと、窮屈そうにしているのが視界に入った。
「ここ、苦しそうにしてる」
自分で言って、しまったと思う。
こんなことは言ったことがないから、恥ずかしいのだ。
見ると、瑠季は目をぱちくりとさせている。
「お前、そういうこと言うんだな」
彼は驚いたようだった。
「ちょっと立膝してくれる?」
瑠季の腰に巻かれているタオルを取り、無造作に放る。
そして瑠季の中心の猛々しいものを手にして、愛おしげに頬張った。
瑠季はされるがままになっている。
圭太が進んで奉仕しているのが、嬉しくも感じているようだ。
無心に口淫を続けていると、瑠季も呼吸が荒くなってきて、何かに耐えるように圭太の髪を掴んだ。口を出入りしているものも、よりかさを増して熱を増している。
「もういいよ」
その言葉に、瑠季を見つめる。
「え、何で?」
「いいんだよ。それより、四つん這いになって」
「へっ??」
「いいから、ホラ」
ギョッとしたものの、言われた通りにした。
四つん這いの体勢になると、瑠季はどこからかボトルを持ってきて、液体を手に取ると圭太の秘密の入り口に塗り込んだ。
冷たくて変な感じがして思わず「ひゃっ」という声を上げてしまった。
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