シャワーから出て腰にタオルを巻き、二人で寝室のベッドに座る。 　自然と見つめ合い、どちらともなく唇を触れ合わせた。 　触れ合うだけの簡単なキスが、どんどんと深くなっていき、琉季は圭太の少しの口の隙間から舌を潜り込ませてきた。 　お互いの舌を絡めさせていると、ボーっとしてきて何も考えられなくなる。 「好き……康二さん……」 　そんな言葉が、口をついて出た。 「俺も……」 　と答えが返ってくる。それすらも喜びだ。 このままずっと二人だけでこうしていられたらどんなにいいだろう。 そんなことを考えながら口付けに没頭していると、琉季の手が圭太の股間に伸び、唇は離さずにタオルの上からまさぐり始めた。 　執拗に触られて、すぐにまたそこは熱を持ち始める。触れているのが琉季だから、圭太の感度も二割り増しになるのだ。 　徐に唇を離したと思ったら、琉季は圭太のタオルを剥がしてそこを露わにする。 「脚伸ばして開いて」 　琉季に命令されると、圭太はその通りにベッドで脚を伸ばした。 　すると琉季は脚の間に入り込み、圭太の中心を手に取った。 　優しく、労わるように手を上下させ、圭太自身はより硬くなってくるのを自分でも感じる。 　そして、先端にちゅっと唇を付けられ、思わず「ひゃっ」と声が出てしまった。 その反応に、琉季が上目遣いで見つめてきたので、さらに頬が上気したように赤くなる。 「本当にお前は可愛いな」 　琉季は圭太の反応に気を良くしたのか、起ち上がりかけているそれをパクリと咥え、上下させた。　　 　琉季の片手は圭太の胸の小さな蕾へと伸び、掠めるようにして撫でてくる。 「あっ……ダメ、そこっ……」 　そう細やかな抗議をすると、琉季は動きを止めた。 「ダメじゃないだろ？気持ち良いなら良いって言えよ」 　少し意地悪な言葉にも思えるけれど、口調は穏やかだ。 　そして琉季は圭太の中心を攻めることを再開した。乳首への責めも同時進行で、コリコリと弄ってくる。 「んっ……」 　電気が走ったような快楽が身体に走り、圭太は身を捩ろうとした。 琉季の唾液も混じっているが、圭太のソコは耐えた証の汁も出てきている。 琉季はそれをも美味しそうに味わいながら、いつのまにか圭太のものをしゃぶることに集中していた。 　下肢も心もトロトロになった圭太だったが、琉季は突然しゃぶるのを止めて口をソコから離した。 彼の唾液か自分から漏れたものかも分からないが、白濁に近い液が琉季の口と自身のものを繋ぐように引いたのが、何とも淫靡だ。 　完全に猛りきってしまい、今にも欲望を放ちたいほどの状態でストップされてしまったが、琉季に気持ちよくしてもらったので、自分も何かしてあげたいと思った。 「琉季さん、ここに座って」 　圭太は琉季を自分の前に座らせた。 そして、言う通りに座った琉季の首筋に舌を這わせたり、口付けたりした。 徐々に下へと移動し、鎖骨を舐めたりして琉季を次第に蕩かしていく。