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第5話
今朝もまた起き上がる。
いつものようにベッドの中を見てため息をついた。
ベッド端に腰掛け立ち上がろうとした瞬間、ベッドの中から手が伸びて俺を引きずり戻した。
暗い部屋の中、白い裸体を曝け出したまま雄偉が怪しく微笑み、甘ったるい匂いの液体がついた指を俺の目の前にチラつかせる。
それをまるで赤子のように口に入れてクチュクチュと舐めとる。
雄偉の唇が俺の耳元に近付く。
「できるよ。」
舐めていた指を口から出し、その手首を掴むとベッドに押し付ける。
「ほら…できるよ、幸喜。」
クイっと腰を浮かせ、艶かしく揺らす。
我慢できずにその腰を掴み、ぐぐっとその細い体の奥深くを俺で侵食していく。
「…っと、もっとおくぅ!!」
俺の腰に自分の腰をなすりつけて俺を煽ってくる。
「もう、俺を解放してくれっ!」
腰を動かしながら雄偉に乞う。
「起きればいいんだよ、幸喜。夢は起きれば終わる。」
ビクンと跳ね上がる細い腰を掴み、奥を突き上げる。
「起こしてくれよ、雄偉。俺を起こしてくれ!甘いのはもう嫌だ!」
俺の目から流れ出る涙を指で拭うと口に入れた。
「だったら舐めなければいい。僕は強制してはいない。それをするもしないも幸喜が決める事。僕はそれを与えるだけ。」
「頼むから、俺をもう解放してくれ!」
悲痛な声に雄偉の顔が曇る。
「だったら…抜いて。ほら、僕の中から出て行って!」
腰をぐいっと突き出すように浮かせて、その接合部分を俺の目の前に曝け出す。
両手でくいっと蕾を広げた。
「ほら、出て行けって!」
その手を掴むと、雄偉の体に跨って、上から全体重をかけるようにして、その奥深くを抉り突いた。
「で…ていけってぇ…あぁっ!」
ベッドの端を掴んでもなお激しく揺れる体。
それに同調するように口からは悲鳴が漏れ出る。
あぁあぁあぁあぁあぁーーーー!!
欲望を吐き出す為に一層激しく突き動かしていた腰をググッと押し当てる。
「…っつい、幸喜の熱いの奥まで来てる。」
言いながらそっと雄偉の手が俺の頭を抱え込む。
ドクンドクンと二人の鼓動がシンクロしていく。
「夢はまだ続くのか?」
闇が口を開けて俺を飲み込む直前、雄偉に尋ねた俺の髪を撫でながら、
「幸喜が望むなら…。」
その言葉を聞きながら、俺は再び意識を手放した。
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