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(7) 復讐の果てに
鬼塚は、勃起した自分のペニス掴み、一ノ瀬のアナルに、ぐにゅっと押し込んでいく。
既に、指で入り口は広げておいたから奥までスムーズにイン。
アナルの中は、うねうねとした肉壁か吸い付き、それに素晴らしい程の締め付け。
(うっ……やはり、なかなかの名器……)
鬼塚は、丁寧に腰を振り始めた。
パンパンとリズミカルに音を立てて、男に犯されている感覚を植え付ける。
「どうだ? 一ノ瀬、気持ちいいか?」
「あっ、あっ、気持ち……いいです……あたし、女の子になったような気がします……」
「なったようじゃないんだ……女そのものだ。だって、男に犯されているんだろ?」
「あっ、あっ、そうだ……あたし、女の子になれたんだ……ああ、嬉しい、嬉しい……あっ、あっ……」
一ノ瀬は、すっかり鬼塚に心を許していた。
鬼塚という男にセックスして貰えている。
それが本当に嬉しい。
(さてと、ついに最終段階……くくく、これこそが真の目的!)
***
彼氏とラブラブセックス。
そんな乙女の夢心地な気分の一ノ瀬であったが、鬼塚の様子がおかしい事に気が付いた。
パチン! パチン!
いきなり、鬼塚は一ノ瀬のお尻を力いっぱい叩き始めたのだ。
「い、痛い! 痛い!」
一ノ瀬は喘ぎながら叫び出す。
そして、鬼塚は一ノ瀬の勃起してたれ下がったペニスを握り締めると、後ろに思いっきり引っ張った。
「あぁうーっ! 痛い……あたしのペニス取れちゃうっ!」
それは、一見しっぽが生えたかのよう。
鬼塚その握り締めたペニスを無造作にしごき始めた。
「あっ、あっ、ど、どうしたんですか……鬼塚先輩! 痛い! 痛いです!」
振り向いて抵抗をしようとするが、すでにうつぶせに突っ伏した状態。
鬼塚に体ごと押さえつけられて、まったく身動きが取れない。
「あーっ! あーっ! やめてーー!」
お尻を叩かれ、ペニスを引っ張られ、その間にもアナルの奥までペニスが押し込まれている。
一ノ瀬は何が何だか分からなくなっていた。
そして、一ノ瀬の声はついに泣き声に変わった。
そこで、鬼塚はついに言葉を発した。
その声は低く凄みが効いている。
「ふふふ。一ノ瀬、イタ気持ちいいだろ? さぁ、茶番は終わりだ。こらから本番! 男の本当の良さを存分に味合わせてやる!」
鬼塚の激しいピストンが始まった。
鬼塚の腰の振りは当初の優しい腰の振りとは程遠く、粗暴で乱暴、アナルの奥の奥まで押し込み突き上げる。
一ノ瀬の体の芯に鬼塚のペニスが食い込む。
「うっ、うっ、うううっ……」
一ノ瀬はうめき声を上げた。
「ふふふ。一ノ瀬。これが、お前へのお仕置きだ!」
そう鬼塚の真の目的。
それは、当初から何も変わっていない。
「どうだ? 信頼していた者に裏切られ、そして、その裏切り者にアナルをガンガンに犯される屈辱……最高だろ? あはははは」
まさしくドSの復讐劇。
鬼塚は、最高の気持ちで腰を振り続ける。
この一振り一振りが、一ノ瀬の屈辱に変わっていく。
楽しくてしかたない。
「おら! おら!」
(俺の会長に手をつけようとした罪だ。得と味わえ!)
残念なのは、悔しがる一ノ瀬の顔をしっかりと見れない事。
寝バックの体位だから仕方ない。
でも、鬼塚は十分に満足していた。
***
と、ここでさらなる展開を迎える。
鬼塚としては、すぐにでも一ノ瀬は屈辱にまみれたまま絶頂に達し、そして、それをあざ笑ううちに幕を閉じる、はずだった。
しかし、一ノ瀬は思いの他しぶとく、なかなか絶頂を迎えない。
これには、鬼塚の計算も狂った。
鬼塚は、力の限りピストンで突きまくっている。
だから、徐々にだが自分自身も確実に気持ちよくなってきている。
一方、一ノ瀬は、うっ、うっ、としか喘ぎ声を上げなくなって久しい。
ようは手ごたえが無くなっているのだ。
(くそっ……こいつのアナル、気持ち良すぎてこっちが先にいっちまう……なんてしぶといんだ。早く根を上げろ)
鬼塚は、散々煽った手前、先にいってしまうなんてことは有ってはならない。
(やばい……まじでやばい……いや、まてよ、これがこいつの反撃なのか!?)
鬼塚は焦りを感じていた。
鬼塚は、さりげなく一ノ瀬の耳元で囁く。
「どうだ、一ノ瀬? 存分に屈辱は味わっただろ? さぁ、いってしまえ」
そして、更には、
「ほら、早くいけって……頑張ったよ、お前」
と労いの言葉。
とうとう最後には、
「ったく、お前には負けたよ。なかなか骨があるな、一ノ瀬。一緒にいくか?」
と最終防衛ラインの妥協案まで持ち出した。
しかし、一ノ瀬は全くの無反応。
相変わらず、うっ、うっ、と腰の突き上げに合わせた喘ぎ声を上げ続けている。
(なんて奴だ……)
実は、それもそのはず……。
一ノ瀬は、とうに絶頂を迎え快楽の真っ只中で浮遊していた。
それは、最初に鬼塚の激しいピストンで突かれた時に始まる。
体の芯を突かれ、我慢していた物が一気に溢れた。
つづくピストンでそれが吐き出される前にメスイキ。さらに、次のピストンでも……。
それを繰り返し続けている。
そのターンが早いため、鬼塚も、自身の激しい腰の振りのせいで気付けずにいたのだ。
一ノ瀬は、女のように男に愛され、男にいかされた嬉しさでいっぱいだった。
鬼塚の言っていた、女の快楽、というのを存分に味わった。
自分は女に生まれ変わった。そう、実感していた。
(なんて、素晴らしいのだろう。あたしはとても幸せ……)
ということで、一ノ瀬の耳には、その後の鬼塚の罵りの言葉などいっさい入っていない。
さて、鬼塚はついに限界に来ていた。
(これまでか……くそっ……俺は一ノ瀬を見くびっていたぜ。お前のアナルは確かに名器だった……)
っと、その時、生徒会室の扉が開いた。
鬼塚はビクッとして扉の方を見つめる。
そこには、ある人物が立っていた。
「ちょ、ちょっと……どうして! 鬼塚君とユタカ君が!?」
その人物は委員会から戻ってきた藤崎だった。
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