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22.熱くて熱くて、あたたかい7

 びり、と口でゴムの袋を破って、くるくると素早く装着する。それだけの刺激でもどうにかなってしまいそうで、ふ、と熱い息を吐いた。  先端を彼の後孔に当て、ゆるゆると擦り付けるように腰を振る。入りたい、入りたいと何度も訴えているようだ。 「……晴太郎、さま」  熱い息を吐くように名前を呼ぶ。すると、そろり、と晴太郎が抱きつくように七海の背中に手をまわし、ぎゅっと力を入れた。 「……いいよ。来い」  許可が出た。  晴太郎が大きく息を吐いたのを合図に、七海はゆっくりと腰を進めた。 「うっ、ぐ、ぁ、ああ……っ!」 「……は、ぁ……っ」  ゆっくり、ゆっくり。徐々に時間をかけて奥へ奥へと腰を進める。晴太郎が苦しそうに息を吐くのが聞こえた。一層身体を深く沈めると、背中を抱く腕が強くなる。本当は無理やり捻じ込んで、貪るように腰を動かし彼の中を堪能したい。しかし、それでは駄目だ。彼が傷ついてしまう。ほんのわずかに残る理性でぐっと耐え、ゆっくり、ゆっくり彼の中が自分の形に慣れるのを待つ。 「は……全部、入りました、よ」 「ふ、ぁ……うん……っ」  ピタリ、と肌が重なり、七海は大きく息を吐いた。晴太郎もだいぶ落ち着いたようで、もう苦しそうな息は治っていた。自身を全て受け入れ、ななみ、と震える声で健気に名前を呼ぶ晴太郎の姿のなんて愛おしいことか。胸が熱くなってぎゅっと覆い被さるように彼を抱きしめた。そのちょっとした動きでも刺激になるのか、また晴太郎から甘い声が漏れる。かわいい、愛おしい。気持ちが溢れて止まらない。 「……な、なみ」 「晴太郎、さま……痛くないですか? 苦しく、ないですか?」 「ん……平気、だ……だから、早く動け……」 「しかし、まだ……」 「い、から……っ!」  ふ、と苦しそうに生きを吐きながらも、彼は七海に懸命に伝えてくる。 「俺、だって……! お前に、気持ちよく、なって欲しい……だから……っ!」  動け、と彼が言い切る前に、ぐっと腰を突き立てていた。 「く、ぁ……っ!」  急な刺激に、晴太郎は背中を反らせて耐える。がり、と容赦なく背中に爪を立てられた。 「ふ、あっ、ぁあっ、ああっ!」 「晴太郎様……好き、です……せいたろう、さま……っ」 「あ、ぅ、俺、も……好き……っ! あ、あっ!」  埋め込んだ肉で奥を突くと、それに合わせて晴太郎の口から甘い息が漏れる。何度も何度も揺さぶると、そのたびにきゅっと中が収縮する。その締め付けが心地良くて止まることなんて出来なかった。気持ちよくて、頭が熱くてぼうっとして。意味もなく愛しい人の名を繰り返し呼ぶことしか出来ない。 「あぁ、い……く、っ!な、なみぃ……も、イ、きたい……っ!」 「は、ぁ……っ、私も、もう……っ!」  互いの腹に挟まれた彼の自身がびくびくと脈打つ。それに合わせナカが蠢いてきゅうきゅうと七海のものを締め付ける。もう互いに限界が近いのがわかった。 「うっ、あ、ああ……っ!」 「っ、く、ぅ……!」  互いの背を強く掻き抱くように引き寄せる。ぱたぱた、と晴太郎の吐き出した精が二人の腹を汚す。後を追うように七海も熱い精を吐き出した。  息を整える暇もなく、目の前の愛しい唇にキスを落とす。好きで好きで愛おしくて、こんなに貰ったのに、まだ欲しい。もっともっと、と強請るように呼吸を奪うように深く深く口付けた。  身体の熱はいつまでも冷めない。火がついたように熱いのに、不思議と心は心地よい温かさに包まれていた。

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