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第15話
本当は、排泄するためだけに使う場所だよ?
赤ずきんくんは女の子じゃない。
だけど男同士で繋がるには、ソコしかない。
大好きな赤ずきんくんを抱きたい。
でも、痛い思いなんてさせたくない。
そうやって続きの行為を躊躇 っていたんだ。
それなのに、赤ずきんくんはボクが何に対して躊躇してるのかとか全部わかった上で、それでもいいと言ってくれる。
でも……。
「赤ずきんくん......でも、だけど、ボク......」
赤ずきんくんを傷つけたくないんだ。
胸が苦しくて言葉を続けられない。
胸が苦しいのは、痛みを我慢してまでボクを受け入れようとしてくれる赤ずきんくんの健気な気持ちが伝わってくるからだ。
「俺が欲しいんだろ? 全部やる。俺もお前が欲しいんだ......」
優しく撫でる手の感触も、ツンケンしたものの言い方も、赤ずきんくんの全部が好きだ。
「その代わり、終わったあとは、また『ふわもこ』な?」
うん、うん。
ボクはコクコクと、うなずいて、赤ずきんくんから身体を離した。
ズボンのジッパーを下ろせば、待ち望んでいたかのように大きく膨れ上がった自身が飛び出した。
……ゴクン。
唾を飲んだのはボクじゃない。
赤ずきんくんだ。
できるだけ、そっと......優しく。
ボクは自分に言い聞かせながら、赤ずきんくんの華奢な腰を持ち上げた。
自分の指を舐めて唾液を絡ませると、後ろの孔に少しずつ入れていく。
赤ずきんくんの中は、とっても熱い。
指がとろけそうだ。
「っうっ!!」
圧迫感がたまらないんだと思う。
小さな唸り声が赤ずきんくんの口から飛び出た。
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