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絶対調教①

温水プール。 まだ少し寒さが残る今の時期でも入れる素晴らしいプール。身体を預け、流される。まるで宇宙空間にいるような感覚。 「あー!いたいたぁ!こんなところにいたんだぁ!」 それなのに、いきなり現れた雑音に飛び起きた。 「なんだよ。早乙女か。」 プールサイドに立つ早乙女を見て、はぁと溜息をついた。 「何その言いかたぁ。っていうかぁ、その水着ちょうださぁい。」 「ダサいってなんだ、これはれっきとした中学校の指定水着だ。」 「パツパツじゃん、それぇ。そんなんじゃ襲う気にならなぁい。」 「そもそも襲うな!」 「あっ、でもぉ〜。」 「ん?」 早乙女はしゃがみ込み、プールに入る俺に手を伸ばした。肩にでも触るのかと思ったら、その手はそのまま俺の乳首に触れた。 「ここは可愛いから、ムラムラしちゃうかもぉ。」 「んなっ!」 くりくりと乳首を弄り出した手を叩き落とす。 「なにすんだ!」 「えー、ユーキ君がエロいのが悪いんだよぉ。そんな可愛いらしい乳首を見せびらかして、触ってくださいって言ってるもんだよ〜。」 「んなわけあるか!」 本当にこいつらは。 「あっ、そうそう。それでね。今日、面白いものゲットしたから探してたんだ。」 「面白いもの?」 「そぉそぉ。」 「なんだそれ。」 「まぁ、来てからのお楽しみだよぉ。」 なんか、嫌な予感がするのは気のせいだろうか。ニコニコ笑う早乙女を見て、どうにか逃げられないかと考える。 「あっ、来なかったらお仕置きだからね。」 瞬間逃げられないのを察した。 ーーー お読み頂き有難う御座います。 これからまた、連載を再開していく予定なので、今後もお付き合いのほど、宜しくお願いします。

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