41 / 233

「も、無理……」※

 的確に、性急に、慣らされて、繋がった。  枕に背を沈めて。上に居る啓介にキスされる。 「……ん、んっ……」  脚を割られて、啓介が中心に居て、ず、と奥を突かれる。  ……オレ――――…… こんな、真昼間から……何してるんだろう。  ……啓介、熱、出してたのに……。  これ、明らかに、オレが、誘ってしまった、ような……。    「――――……っ……」  啓介の顔を、見上げる。  興奮してる時の啓介は、ぞく、とする位、色っぽい。  こんな感じじゃなかったら、多分オレ、こんな事、啓介とできてない。  見つめていたオレと、気づいた啓介の視線が、絡み合った。 「……っ……ん、ぁ……」  深く、突き上げられる。  太腿をしっかり抱えられてるので、ずり上がる事もできないまま、奥まで貫かれる。何度も、ゆっくり抜かれて、深く突かれて。 「……んん……んっ……っ……ぅ……」  体が、熱い。   もう、絡む啓介の舌を熱い、なんて、感じない位。   「……ア……っ……」  少し違う角度で突き始める。中を掻きまわされて、唇を噛みしめる。  弱い部分を、突かれて、仰け反る顎に、舌が這う。 「ンん……っ」  ぶる、と震えると、啓介が、ふ、と笑んだ。 「……ここ、好き?」 「……っ……ん……」 「……めっちゃ、中うねるから――――…… 」 「……っ」 「ほんま、気持ちええ……」  は、と熱い息とともに言う啓介に、ぞくぞく、と、感じる。 「――――……っ……中、きっつ……」  ぎゅ、と絞める中を、啓介が少し乱暴に開いて、突き上げてくる。  湿った音と、自分の喘ぎ声と、ベットのきしむ音。 「け、すけ……っ」  ぎゅ、と抱き付くと、深くキスされて、舌が絡んでくる。  上顎をなめられて、ぞくぞくして、後ろを締める。 「……っ……っそんな、しめんなや」 「……だってっ」  少し切羽詰まったみたいな声で言われて、咄嗟にそう言いかける。 「だって、何や?」 「――――……っ……だって……キス……」 「ん……?」  啓介が、くす、と笑う。  唇が重なって、舌がまた上顎をなぞる。びく、と体が震える。   「……こうやってなめんの、好き?」 「……っ……」 「……体も、中も、震えるから――――…… 分かるけど……」 「……っ……なら、聞くなよ……っ」 「――――……恥ずかしそうな顔すんの、可愛えんやもん」  クスクス笑いながら、重なった唇。 「……っんん……っ……っ……んぅ……っ」  ……息、できない。 「……っん……」  しつこすぎるキスに、顔を背けようとするけれど、うまく押さえつけられてて、解けない。 「……っ……ふ……っ――――……」  深くキスされたまま、また弱い所を突き上げられて。  声も出せないまま、達しそうになる。  きつく後ろを締めあげたら、啓介が不意に唇を離して、下腹に力を入れて堪えて。それを見たら、余計に――――……。 「……ふ、ぁ……っ」  「雅己……?」  オレの体が急に大きく震えたせいで、啓介が止まった。 「……っあ……ぁ…… は……」 「――――……雅己、イった?」   返事もできず、息も絶え絶えなオレを、啓介が、また、軽く突きあげた。 「……っぅあ……っ……はぁ……っ……」 「――――……お前……どんどんエロくなるし……」 「……んん……あ……っ……」  もう、何も、言い返せない。  奥まで、ぐり、と捻じ込まれて、仰け反る。 「……っあ……っん……っ」 「――――……は。気持ちよさそ……」 「……ん、んんっ……」 「…… オレも――――……めっちゃエエ……」 「う、ンんっ、 ――――……あ……っ」  だめだ。気持ち、良すぎて。  ――――……も、無理……。  あ……啓介、風邪……こんな動いて平気なのかな……。  今更なことが頭に浮かんでくる。 「……っ……あ……っ……」  どんどん、激しくなる啓介に翻弄されて。  ふ、と、意識が薄れて――――……  落ちた。

ともだちにシェアしよう!