77 / 233

「好き、だな」※

 中に、指が押し込まれる。いつのまにローション付けたのか、もうスムーズすぎてムカつくくらい……。 「――――……っ……んん……っ ン……」  奥まで入れられて。 「あっ……っ……っけ……すけ、待って」 「……ん?」 「……イく、から…… それ……」 「――――……イってええよ」 「……っっ……」  中、かき混ぜられて――――……感じる所、刺激されて。  気が遠くなる。 「……は……っ…… あ……っ……」  なんでこんなに、すぐ、いっちゃうんだろ……。  啓介の触り方が、やらしすぎるからいけないんだ……。  恥ずかしいのを全部啓介のせいにしながら、耐えていると。 「――――……っ……」  太腿の後ろに、啓介の熱い手がかかって、持ち上げられる。  ……何されるか、分かってる。  鼓動が、激しすぎる。  啓介のなのか、オレのなのか――――……分かんない。 「けいすけ……」  見上げた啓介は、いつもこういう時、そうだけど――――……  壮絶に色っぽい……というのか。雄っぽいと、いうのか。  やらしい気分を、煽られて。  ぞくぞくして。  ――――……好き、だなと。  思ってしまう。  脚を割られて、押し当てられて、貫かれた。   「……あっ……ん、ああっ……」  なんかもう……オレ、啓介にどうされても、気持ちいい、らしい。  のけ反った唇を、塞がれて、深くキスされる。  ギリギリまで抜かれて、また、突きあげられる。  ひくついて、絡んだ舌が、外れる。 「――――っ……雅己……しめすぎ……」 「……だっ……て…… っむり……」 「……っ……」  しめすぎと言われても。  ――――……気持ちよすぎて、力、抜けない。  どうしよう。  ……啓介、辛そうだな……。 「――――……は。 きつくて動けんし」  はぁ、と息をつきながら啓介が言って、真上からオレを、見つめる。  くっと喉の奥で笑った。 「とりあえずこのまま居てええ?」 「……っ……ん」  必死で頷くと。オレの顔の横に手をついた啓介が。  ちゅ、と唇や顔にキスしてくる。 「――――……動いたら、イってまいそーやから……」 「……っ……」  少し上擦った声。  それに反応して、ぞく、とする。 「――――……中……しめんな、て……」 「……っ……」  ……っだったら、耳の側でしゃべんな!! 「……キスしよ、雅己」 「――――……」  そう言われたから、自然と待ってたのに。  言うだけ言って、してこない。 「――――……?」  ぎゅ、と伏せてた目を開けて、啓介を見ると。ふ、と笑んでる。 「――――……」  あぁ。しろって、事か……。  顎を少しあげて、少しだけ離れてた啓介の唇に、キスする。  ゆっくり重ねたキスに。 「――――……可愛ぇな……」  啓介が唇の間で、少し笑う。

ともだちにシェアしよう!