「な、なぁ、これって、もう入りそうなんじゃねぇの」 「んふぅ……はい……高橋くんの勃起ちんぽで擦ってたからぁ……柔らかくなりました……はぁっ、はふぅんっ、待っててね、いま、僕のおまんこで高橋くんのおちんぽ扱いて射精させてあげるね……」 「う……嘘、だろ……そ、そんなこと、俺は望んでな……！」 　高橋はハッとして再び猛烈に暴れ始めるが、その間にも鉄也は彼のいきり立ったものを掴んでとろけたアナルにあてがう。 　縋るように見上げた高橋の目に映ったのは、劣情を孕ませて微笑む鉄也であった。 「はぁっ……んぁ、あふぅ……大っきいの、く、くるぅっ……」 （は、入るぅ……僕っ、こ、こんな、教室で……クラスメイトの……好きでもなんでもない人のおちんぽ咥え込んでるぅ……） 　熱いため息を吐きながら、鉄也は焦らすようにゆっくりと腰を沈めていく。 　高橋のものは大きく、狭い肉穴の中で擦れ、圧迫されて、確かな存在感を主張する。 　しかしそれさえ今の鉄也には快感に感じてしまうようだ。どうにか根元まで収まると、悩ましく身震いをした。 　ガチガチに勃起した逸物を温かな直腸粘膜に包まれた高橋も、一方的に与えられる性的刺激に表情をぐしゃっと歪めている。 「うひょおおッ！　すげーっ！　本当に入ってやがるぜ！？　気持ちわりぃカマ野郎のケツの穴に高橋の生チンポがズッポリ合体だ！」 「……あ？　そういや高橋お前童貞だったっけ？　うっわ、いくらなんでもこいつで喪失とかきっしょ」 「た、高橋くん、童貞だったのっ！？」 　改めて鉄也の口から言われると、あまりの情けなさに高橋は顔を伏せるばかりで何も答えられない。 　しかし若いペニスの反応は素直なもので、萎えるどころかどんどん熱を帯びていく。 「あぁっ……そんな……ごめんね……僕なんかが初めてなんて……。で、でも、大丈夫だよ、気持ち良くしてあげるから……」 　鉄也は一呼吸置いてから、自らうねうねと尻を動かした。 　童貞を喪失したばかりの高橋がうっと小さく呻き、押し寄せる未知の快感を堪えようと眉をひそめる。 （す、すごい……高橋くんのおちんぽ僕の中でビクビクッてしてる……感じてくれてるんだ……。そ、そういえば、クラブのおじさん達もとっても気持ち良さそうにしてたよね……あぁ……僕なんかでこんな風になってくれるなんて……何だろう……この気持ち……） 　体内から込み上げる甘美な熱と快楽の中で、鉄也の胸に新たな感情の芽生えが起こった。 　自分に自信がなく、卑下してばかりだった鉄也にとって、神嶽だけが全てを受け入れてくれた大切な男だった。 　しかしそれを奪われた今、鉄也を必要としているのは誰なのか。 　孤独に荒んだ鉄也の心に、嫌がる己を嬉々として抱く卑しい男たちの満足げな笑顔が浮かぶ。 （奴隷になるなんて絶対に嫌だった……なのに死にたくても死ねなかった……。僕はもうこうして男の人に身体を売って生きるしか価値がないの……だから、もっと悦んでもらわなくちゃ、気に入ってもらわなくちゃ、いけないんだっ……） 　鉄也がぼんやりと繋がっている相手を見下ろすと、高橋はこれ以上高ぶるまいと必死に奥歯を噛み締め、ブルブルと震えながら耐えている。 「んくっ、だめ、我慢はぁっ、良くないよ……ねえお願い、僕、もっと頑張るから……おまんこいっぱい感じてぇ……」 　不満そうに呟いて、鉄也は高橋の腹の上に両手をつくと、一度沈めた腰を浮かせていった。 　そのまま抜けてしまうギリギリまで来ると、また緩々と受け入れていく。 「ひゃふぅんっ……どう、かな、僕の中、気持ちいい？　僕、ちゃんと、できてるかなぁ……」 　そう言いつつも、今まで奉仕など嫌々やっていた鉄也にとっては、その動きはまだぎこちのないものだ。 　どうしても自身の弱いところに当てようともじもじ腰が動く。まるでディルド代わりにでもしているかのようなもどかしいピストン運動だ。