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後書き 作者的解説/考察◆勝編
※ネタバレ全開につき、できれば全ルート完走後を推奨します。
勝ルート:
いじめられたから皆が皆それを克服して優しい人間になっている?そんな虫のいい話があるか?
そのせいで性格歪む奴もいる……というかその方が多いんじゃないか。その象徴的存在が彼でした。
かと言って、彼のしたことは許されざることではありませんでしたが。
体育教師らしく活発な部分もありつつ、かなり腹黒な感じで、ダントツで「もっと虐めてくれ」な感想を頂けたのはありがたかったですw
初めは神嶽に対しても気に入られようとしますが、彼がそんな人間ではないとわかってくるうち、すぐ泣いたり土下座したりもう本当に情けないところが目立ちました。
あまりにも弱い。見た目ジャイアン中身スネ夫(どころかのび太かもしれない)っていうかね。
それでも、神嶽に少しずつ肯定されて、素直になってきた頃に、また手のひらを返される。これはさぞ絶望的だったことでしょう。
独占欲があるのはもはや神嶽じゃないけど……嘘でも主人だと言って欲しかった。
しかしまあ、代わりに勝は神嶽を主人と認めたまま心を閉ざしてしまうので、神嶽からすれば本当に「勝手にすればいい」といったところでしょうかね。
勝がどう思おうが、神嶽には関係ありませんから。
ちなみに勝を購入した世良は、2では神嶽の後の学園長や、クラブでは変わらずVIP会員として活躍します。
あとジャックが正にファンタジー動物で楽しかった(こなみかん)
勝バッドエンド:
まあこいつなら真っ先に報復だろうな、というところから始まりました。生徒に関しても同じ、です。
そりゃ、神嶽>いじめ主犯生徒ではありましたが、特に惨殺した生徒達の方は弱かった頃の自分を思い出すようで憎かったのです。
月明かりのシーンはちょっと悲しくて切なくてでも怖くて、お気に入りです。
神嶽のバケモン並みの生命力は鉄也ルートと同じで2以降でないと言えませんが。
勝に関してはあまり良心というものを出してこなかったキャラなので、書くならこれが最後かな、という感じでした。
きっと勝も自分の行為が間違っているはずと根底では理解はしていたのでしょうね。
そして、まだ根性ひん曲がってない頃に心を許せる友達がいたら……(でも近付いてくる人は嫉妬や好奇だったかな。運が悪い。)
優勢時は相手に罵詈雑言を吐き捨てるくらいなのに、劣勢時はみっともなく懇願してでも生きようとする。
勝はやっぱり勝でしたね。
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