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 託のが抜かれたら何故かちょっと寂しくなった。 「鈴也大丈夫?」  ぐったりとして、声も出なくて、ただ首を振って頷いた。 「シャワー浴びようか」  なんとなく託に抱きつきたくなって、裸のまま抱きついた。 「鈴也、どうしたの?」 「託好き」 「俺もだよ」  頭を撫でてくれた。とたん急に恥ずかしくなった。 「あ、うっ。シャワー」 「積極的な鈴也もかわいいけど」 「託の馬鹿!」  一緒にシャワーに入る羽目になった。託が言うには、尻の中に入った精子を掻き出さないといけないらしい。消化できないから。  でも、それをやられるのは死ぬほど恥ずかしい上に、掻き出されながらも感じてしまう自分が嫌で、次からは絶対自分でやろうと思った。  シャワーを浴びて少し遅い昼食にした。  あんなことした後で向き合って食べるのが若干照れくさかったけど。 「これからカラー買いに行く?」 「う、うん」  これで本当のパートナーになれるんだと思ったら、思わず笑みがこみ上げてきた。 「鈴也、そういう顔他の人にしないでね」 「え?」 「かわいすぎて襲われるよ」  何それ。 「託はいつもそうやってからかうんだ」 「マジで言ってるんだけど」  ちょっと怒ったように言われた。 「男なのに、誰に襲われるの?」 「はあ。鈴也はほんとわかってない」  何でため息をつかれるんだろう。 「職場にあいつみたいなDomいないよね?」 「いないと思うけど」  託はやっぱり鮫島のことを根に持ってるのかもしれない。 「託だって、職場のSubをかわいがったりしてない?」 「してないし」   「それに、うちの部署はノーマルかDomしか見たことないよ」 「本当に?」  託は絶対モテるから、心配なのだ。 「女の子も?」 「え、あ、うん」  今少し託が動揺した。絶対何かある。 「やっぱモテてるんでしょ」 「お互い様」 「どこが」  僕はモテたことなんかないのに。 「軽口叩いてないで食べて」  触れられたくなかったことなのか、託はこれ以上その話はしなかった。ちょっと心配だけど、仕方ない。  もちろん託を信じてないわけじゃないけど。

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