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6-3
男達の目的はわからないが、牢屋の鍵が空いた。
チャンスだと思ったユキトは男達に突進した。
「な…っ、ぐあっ」
1人目を体当たりで倒し、すかさずもう1人に立ち向かうが、薬のせいよろけてしまう。
「このガキ!」
その隙に腹に拳をめり込まれ、ベッドに投げ飛ばされた。
「ガハッ…ぅ、くそ…」
体力が万全ならこんな奴等に負けないのに…とユキトは悔しがる。
「ったく油断できねぇガキだ」
倒された男が起き上がり言った。
「あぁ、調教が必要のようだな」
もう1人はニヤつきながら言う。
牢屋の錠がかけられ、再びそこは密室となった。
男達は、ユキトを羽交い締めにした。
「…く、くそ!離せ!」
ユキトは暴れるが力が入らなかった。
そのうちに後ろ手に手錠をかけられてしまう。
ユキトの前後に男達が取り囲むような状態になった。
「…何する気なんだ…」
この妙に密着した状態に違和感と嫌な予感を感じ、ユキトは恐る恐る聞いた。
「はっ、決まってんだよ。キモチイイことだよ」
男のうちの一人が言った。
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