「大丈夫？」 「うん。でも、ちょっと恥ずかしい……」 　はぁっと、深いため息が背中に落とされ、何だろうかと振り向くと「可愛過ぎて辛い」と慎一が呻いた。 　何気なく視線を移動させると、膝立ちになった慎一の足の間で、完全に力を取り戻した立派な昂ぶりがゆらゆらと妖しく揺れていた。 　あれを……。 　ゴクリと喉が鳴った。 　しかし、恐れと同時に受け入れたいという衝動が、ふいに和希の中に芽生えた。 　慎一が和希を求めてくれている。その剥き出しの欲望が、そこにある。 　ゆっくりとほぐされて、指が三本入るまで裡襞が広がった。 　噂に聞く前立腺への刺激は想像以上で、そこを押されるとどうにかなりそうな快感が全身を駆け抜けた。 「ん、あ……っ、あぁっ！」 「ここ、ほんとにいいんだ」 　枕に顔を押し付けて、こくこくと頷く。涙の滲む目で振り向くと、慎一がぎゅっと目を閉じた。 「ああ、もうダメだ。たまんない」 　呻いた慎一が、熱いものを押し当てた。 「まだ、きついかもしれないけど、もう無理。我慢できない」 「こ、この体勢のままなの？」 　顔が見えないことが不安だった。 「最初は後ろからのほうが楽だって聞いた。足、高く上げて身体折るのも辛いだろ？」 　よくわからないが、恥ずかしい姿勢なのは同じらしいので、黙って頷いた。 　かずき、と吐息が背中に落ちる。 　たっぷりと濡れた先端が、蕾の中心に突き立てられた。 「ああ……」 「きつ……。少し、息吐けるか……？」 「い、息……」 　ふうふうと浅い呼吸で必死に息を吐く。けれど、熱いものを含んだ場所からうまく力を抜くことができなかった。 　何度も背中に宥めるようなキスが落ちる。 　うなだれたままの和希の中心に慎一の右手が添えられた。