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第24話 彼の部屋で過ごす休日4
すると大駕は隣に座る瑞樹の頭に手を伸ばし
髪に撫でるように触れる
瑞樹は不意に触られドキッとし
「んっ」と身を捩 る
「あっ、すみません、何も言わずに
つい出来心で触れちゃいましたっ」
とはにかむ大駕に
胸が高鳴るのを感じながら
「別に大丈夫っ
大駕に触られるの慣れてるし、気持ちいいしっ
あっ、、いや今のは、心地良いっていう意味で
他意は…」
と焦る瑞樹
すると大駕は大きくため息をついて
「はぁーーっ、そのたまに出る天然たらしの小悪魔みたいなところってなんですか?
他の奴に見せてないか、
こっちは気が気でないのにっ」
と目を鋭くさせて言う大駕は
顔を近づけ
瑞樹の唇に触れるだけのキスをする
瑞樹は、今日は何もしないと言っていた大駕からの
不意のキスに驚きながらも
そのキスの甘さに酔いそうな感覚を覚える
すると大駕も照れた表情で
「甘いですね、
ココア」
と言って、唇を舐めていて
瑞樹はそれに妙にドキリとした
照れをごまかすため話し始める大駕は
「瑞樹さんの髪、
と肌
前から気になってたけど
色素の薄い自然な茶色い髪に
白く透き通った肌
外国の血入ってます?」
と聞くと
「うん、祖母がアメリカ人で
だから僕自身はクウォーターになるんだけど」
と瑞樹は答える
「でも男らしくないよね
アメリカ人の遺伝子少しでも入ってるなら、せめて
もうちょっとごつくなってくれてもよかったのに
ただ白くて貧相な体なんて」
と自嘲する瑞樹に
「俺は綺麗だと思います
てか、もっと自分が美人だって自覚して欲しいです
それで、誰にも触れさせないくらい警戒して
俺だけが見て触れられればいいのに」
と大駕は言って
瑞樹の髪にキスするかのように唇で軽く触れ、
そして手を取り、その白い肌にも唇で触れる
瑞樹はその行為がくすぐったく、その度に
「んっ」と声を漏らして小刻みに震える
瑞樹には、そんなくすぐったいだけの行為が
まるで愛撫のように官能的なものに感じられて
鼓動が速まるのを止められない
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