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第七章・18

 指導教諭の南先生も、瑛一のポケットの中身までは調べなかったようだ。  取り出したローションでぐちゅぐちゅにされた惠の後膣はいい具合に解れ、兄を迎え入れる準備は整った。 「もう一度、交換しておくか」 「はぁ、はぁ、あぁ……、兄さん……」  瑛一の手のひらが、惠自身を包む。  スキンを三度交換されながら、惠は茶室の天井を眺めていた。 (そういえば、ここの天井なんて初めて見た……)  バイクに乗せてくれた兄さん。  ホテルに招待してくれた兄さん。  そして、茶室の天井を見せてくれた兄さん。  兄さんは、いつも初めてを運んでくれる。  そして兄さんは、いつも僕に初めての悦びを与えてくれるんだ。  惠は、初めてのような心地で瑛一に貫かれた。 「あ! あぁ、あ。あぁあッ!」  

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