126 / 163
第七章・18
指導教諭の南先生も、瑛一のポケットの中身までは調べなかったようだ。
取り出したローションでぐちゅぐちゅにされた惠の後膣はいい具合に解れ、兄を迎え入れる準備は整った。
「もう一度、交換しておくか」
「はぁ、はぁ、あぁ……、兄さん……」
瑛一の手のひらが、惠自身を包む。
スキンを三度交換されながら、惠は茶室の天井を眺めていた。
(そういえば、ここの天井なんて初めて見た……)
バイクに乗せてくれた兄さん。
ホテルに招待してくれた兄さん。
そして、茶室の天井を見せてくれた兄さん。
兄さんは、いつも初めてを運んでくれる。
そして兄さんは、いつも僕に初めての悦びを与えてくれるんだ。
惠は、初めてのような心地で瑛一に貫かれた。
「あ! あぁ、あ。あぁあッ!」
ともだちにシェアしよう!