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ニューイに体を起こしてくれるように頼むと、そっと抱き起こされて、ニューイの腰の上に座るような形になった。
自分の体重でズプリと入ったままだ。
ニューイの首へ、控えめに抱きつく。
「ふふ、どうした? 九蔵」
「セックスは共同作業なんだろ? 俺もなんか、したい。……けど、どうしたらいいかわかんねぇわけでして」
あとあんまり力入んねぇんだ、とボソリボソリ要請してみると、ニューイは嬉しそうにそうかそうかと笑った。
「じゃあ、九蔵は私の生徒さんだね」
「ぅあッ……」
九蔵の頭をポンポンとなでてスカートの上から尻を抱き、グッと持ち上げる。
ズポ、と根元まで呑み込んでいたモノがいきなり引き抜かれ、九蔵は慌ててしがみつく力を強くした。
弛んだア✕ルが収縮を繰り返し呼吸する。ローションと腸液の混ざったものが、太ももを伝ってくすぐったい。
「九蔵はやらしいことを覚えたいのだな」
「言い方。まあ、その、お前がいつもしてくれるムードとか、気分盛り上げるのとか、俺は一番下手くそなんだよな」
「なるほど。要するに誘惑したり、興奮させたりすることか」
詳しく言うのは照れくさくて頷くと、ニューイは膝立ちになるよう促した。
腑抜けた腰じゃしゃんと立つことはできないものの、ニューイの腰をまたいだまま言う通りにする。
ニューイは「女性用の下着のいいところは、脱がなくてもずらせばできるところである」と言い、スカートの上から股座をトン、となでた。
「途中まででいいから、自分でこのドロドロの下着を脱いでみるのはどうだい? ストリップショーだ」
「ぐっ……マジでか……」
嫌じゃなければだが、と付け足して純粋に提案してくれるニューイに、九蔵は頬を赤らめて震える。
今夜履いてから一度も脱いでいないショーツを、自ら脱ぐなんて。
スカートの中で蒸れてしまい、淫らな有様になっていることは明白である。
しかし、言い出しっぺは自分だ。
「……ん、ぅ……」
ニューイの言うことは全部聞く気で腹を括って、九蔵はスカートの中に手を入れた。
ショーツのゴムに指を差し込む。
しっとりと汗ばんだ肌と同じく、酷く濡れてレース生地が蒸れている。
ゴク、と唾を飲み込んだ。
意を決してススス、と下げていく。
一回り膨れる程度にしか反応していない陰茎とショーツの間で、ヌチュ……と白濁液が幾重にも糸を引いた。
全て下着の中で吐き出したせいだろう。太ももの中ほどまで下げて、止めた。
真っ赤な顔を顰めて、これでいいか、と視線でニューイに尋ねる。
「九蔵、グチャグチャじゃないか」
「っ……知ってたくせに……」
「プレイのために持ってきたものでよかったのだよ。これが本当に九蔵の下着なら、明日の朝には履かずにチェックアウトしなければならなかったぞ?」
「そっ……っ俺だけのせいじゃ、ないだろ」
「ふふ、そうだね。私のせいでもあるが、それも九蔵がかわいいせいだ。かわいい九蔵を、もっとよく見たい」
ニコニコ笑顔で責任転嫁。悪気ゼロ。
よくもまぁそれだけホイホイと心から甘ったるいセリフを言いまくれるものだと、九蔵は愛しい心地に、ため息を吐いた。
もっとよく見たいという要望を叶えるために、九蔵はスカートを控えめに握り、少しだけ上げてみる。
控えめなのは、残りカスの羞恥心が総力を上げた結果だ。最後の砦とも言う。
それも、天然言葉責めマスターのニューイには屁でもない。
「いいね。だけど、そうだな。恥じらう姿も愛らしいが、もっと大胆になった九蔵が見てみたいのだよ」
「……ん」
言われるがまま、九蔵はスカートをスル……ともう少しだけ上げた。
ニューイが見てみたいなら見せてあげたいと思わせる、魔力がある。
「じょうずだ。かわいいぞ」
「そっか……?」
「そうだとも。九蔵はかわいいし、やらしい。私は全部愛しているのである」
「じゃあ……もっと見ても……いいです」
ボンヤリと熱に浮かされた脳。
九蔵は誘いに従って少しずつスカートを完全にたくしあげ、膝立ちに足を開いたまま、剥き出しになった秘部を晒した。
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