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九蔵は両手でスカートを握りしめ、足を投げ出し、縛られているわけでもないのにお行儀よくシーツの上で突き上げられる。
「いいかい? 私が突くと、九蔵のここは濡れて糸を引く。限界が近づくと、白の混じったものが溢れるのだ。おもらしするように、トロトロと、今みたいにね」
「違、ぁう……っ」
言いざま、腰を掴んでいたニューイの手が白濁にまみれた肉茎を人差し指と中指の間に挟み、ヌルゥとなであげた。
九蔵は|背筋《はいきん》をしならせ、ビクンッ、と弓なりに腰を浮かせた。痺れた足を真綿で擦られるような感覚。
「ふふ、かわいい、ふふふ。私の愛しい恋人の体だ。ちゃんと、お勉強をしよう」
「ひ、っ……! ひぃ、ぁ……っ」
尻尾でも振りそうな上機嫌のニューイは「私だって九蔵を抱きながら学んだのだ」と誇らしげにアピールする。
そしてそのまま節くれだった大きな手で、カリ首の下から会陰までをヌチュヌチュと扱き始めた。
(このっ……限界近いのわかってんなら触んのやめなさい……っ)
「今触ったら、ぁっ……っダ、ダメになるだろぉ……っ」
ニューイにこんなことをされると、また簡単にイってしまう。
陰茎を愛されるとともに淫蕩する体を突き上げられ、九蔵はヒィヒィと喉奥を引き攣らせて咽び泣く。
弾力のあるしこりをコリコリと抉りながら、ニューイは九蔵に自分の体の淫靡な箇所を教え込む。
「性器だけじゃないだろう?」
「あくっ……な、中……っ」
「九蔵はこうやって少し角度をつけて、入口から奥までを丁寧にこ削がれるのが好きじゃないか」
「うあ、あっ……っ」
そう言われながら手前から突き当たりまでを根こそぎ摩擦されると、直腸の襞は甘美なうねりと圧力を生み、キュウ……っ、と健気に絡みついた。
「ひ、ぐ……っ、うっ……うっ……」
ヒクヒクと腹筋が痙攣する。
自分を弄ぶケダモノに肉が粘っこくまとわりついている。
白濁混じりの蜜をこぼして充血する肉棒を扱かれるのが気持ちいい。グリュグリュとかき混ぜられるのが気持ちいい。
それがよくわかって、泣きたいくらい恥ずかしい。スカートを握る手が震える。
羞恥に焼かれて思わず一際キツく収斂すると、ニューイが「ふっ」と熱の篭った息を漏らして、一瞬顔を伏せた。
「九蔵の中は甘えん坊だから、波打つようにうねって絶妙に絞るのだが、……悦すぎると私が困る」
「はっ……こ、まる……?」
困ったように囁かれたセリフに、九蔵の胸はキュンと高鳴った。
余裕そうに先生役をしておいて、本当は余裕なんてなかったのだ。
人間の何倍も長生きする悪魔様の余裕をはがせたかと思うと、妙に興奮する。
とりわけ今の自分は女生徒で、ニューイはイケない先生なのだから、夜の実技講座らしくいこうじゃないか。
「じゃあ、俺、優秀な生徒だろ……? もっと困ってくださいな……ニューイセンセ」
「っ……あぁ、もう」
九蔵は喉を鳴らし、汗ばんだ熱い足をニューイの腰に絡みつけた。
ついでに握りしめていたスカートを軽く上げて、腰をユル、と浮かせてもみる。
羞恥心が無くなったわけじゃない。
ニューイの我慢をひっぺがしてやりたい喜悦に上塗りされただけだ。
中に入っていたニューイがグッと質量を増した気がしたが、もともと大きいのであまり違いはわからない。
眉根を寄せたニューイが「九蔵、そういうところだ」と渋い声を上げ、一度強く九蔵を突き上げた。
「私だって男なのに、わざと誘惑するのは酷いである……!」
「あっ……ふ、冗談だって、んっ……」
誘惑は大成功したらしい。
本当は心臓バクバクだ。秘密である。
九蔵は見事、セーラー服で誘うやり方を覚えたわけだが──取らなければいけない責任も、付随してくるもので。
「初めてプレイに変化を持たせるから手加減したのもあるが、私の気分が盛り上がる気しかしなかったからなのだぞっ? それを煽るなんて、九蔵は悪い生徒であるっ」
「へっ……?」
「愛のムチ、だっ」
「ンぁっ……あっ、ひっ……!」
顔を真っ赤にして仕返しを決めたニューイは、九蔵の腰を片手で固定させ、本格的に律動を送り込み始めた。
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