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第10話(3)

「いえ大丈夫です。急だったので恥ずかしくも驚いてしまったようです!どうぞ続きを」 照れ隠しなのかもう動じてないのか普段通りのテンションだ。 「じゃあ少し振動上げてみようかな?」 カチ、と一段階振動を上げ、そのままゆっくりと肩をなぞり、背中に移動する。 「は、ぅん…」 ビクビクと体を震わせながら声を我慢しているみたいだけど、それはそれでえっちだよ… 「あ、ん…これは振動を加えてマッサージなさる、ふっ…ん、のですねぇ…っ」 「そうそう、こうやって凝り固まった筋肉をほぐしてあげるって訳」 「す、素晴らしいです…ん」 肩や肩甲骨周りをくりくりとローターで押し付けると、吐息混じりの嬌声が出てしまうなんて、もしかしたらこういう振動の刺激はこっちでは珍しいから余計敏感になってしまうのかもしれない。 そんな事を考えながら俺は悪戯心に火が付いてしまう。 「ねえねえ、前もしてあげるから腕上げてて」 少し戸惑っていた様子だが、恥ずかしそうに腕を上に組んでくれる。 勿論首にかけるタイプの服装からは腋が見えているのだが、流石異世界クオリティ。ツルツルで綺麗な肌だけが見える。 俺はローターを背中からこっそりといやらしく覗いている腋に押し付ける。 「ひっ!?んぁあ…ッ!やめ、ゃあ!」 咄嗟に腕を下げたようで、すぐに離そうと思った俺の手とローターが強く挟まれて、逆に離せなくなってしまった。 それに気づいた様で直ぐに力を弱めてローターから離れていった。 「ごめん、こんなに感じちゃうと思わなくてさ〜でもマッサージだから許してね?」 「はひ…」 エルマは力なくソファに横たわりながら返事をした。 俺はローターの調整をもう少し加えた方がいいかな?とそんな事を考えながら、エルマの前に移動し、ベストを脱がした。 この世界で他人にあまり試す機会がないからな、俺だって女神としてこの人達に色々見られる訳だし…俺からももう少し試させてもらってもいいよね! 「あ…?な、なぜ脱がすのですか…?」 エルマは火照った頬と熱を逃す様に空いてしまう口元を手で覆いながら、意識がぼうっとしているのか曖昧に尋ねてくる。 「ん〜?マッサージしたら体熱いと思ってえ〜」 なんだかやってる事がオヤジくさいか?と思いつつ、外に晒されたきめ細やかな色白の肌を見つめる。綺麗な肌の上には、ツンと勃ったピンク色の乳首がいやらしく主張していた。 俺も肌のケアには気をつけてるけどこっちの人はとことん綺麗だよなぁ… 「じゃあ前もマッサージしてくよ〜」 「あっ、ま、前は、もう…!」 「まあまあ、遠慮せずに☆」 エルマが制止する前に両腕を頭の上で一つに押さえつけ、もう片方の手でローターを優しく乳首の周りをなぞった。 刺激が強かったのか、エルマの体がビクッと震えながら仰け反った。 「は、ぁぁあッ」 「え、すっごい敏感じゃん」 下半身を覗くとズボンの膨らみが窮屈そうにしていた。どうやら乳首が1番弱いみたいだ。 見た目に反してチョロいぞことの男…。そのギャップがまあまあ可愛いが、元エロ玩具作ってた人間としては異世界人の評価も知りたいところだ。 「あっひぃ、もう、おやめ下さいっ!猫目、さまぁッ」 「ええ〜?でもこれ、普通のマッサージだよ?相当感じちゃって、エルマって見かけによらず、やらしいんだねぇ?」 「ちがぁ、くぅ…!」 「あっ!そうだ!せっかくだから他の道具も試してみて後で感想聞かせてよ!」 思いついた様に俺は玩具が置いてあるカートを片手で引き寄せ、エルマの腕にスライムの手錠を付けさせ、ローションを取り出した。 「ッ…!な、なにを…!?」 「なんかさ、エルマってば凄い玩具に興味津々だったから使ってみたいのかなって!」 「ひっ?!」 エルマが心なしか顔が青ざめていくのが分かる。が、俺はそれをスルーしてゴソゴソと手際よく他の服も脱がせながらエルマにローションを下腹部に垂らしていく。 「冷た…!」 「体の力抜いてねー、じゃないと怪我するよー?」 そう言いながら俺は容赦なく指を秘部に這わせゆっくりと馴染ませる様に挿入していく。 「くっ…!な、何という屈辱…っう!」 「まあまあ指だし、俺受けだからちんこは入れないから安心してよ」 グチュグチュと卑猥な音を立たせながら、ローターを太腿や腰などに滑らせる。 コリっとした所を擦ると、エルマはビクンと体を反らし喘いでいた。ペニスも弱々しく震え、直接触っていないにも関わらず、先からは透明な液体が溢れていた。 「あ、あ、ダメです…!そこは、何だかヘンですぅ!」 「やっぱここ気持ちいいよね〜、エルマネコの才能あるんじゃない?もっと気持ち良くしてあげるね」 指を抜き、手には試作品ディルドを持ち、代わりに中に侵入していく。 「んぉぉ、これは性器が挿入っているんじゃ…!?この国では婚姻関係の性交は禁じられています…!」 「違うって、これはディルドちゃん。1人でしたい時に使う偽チンポの玩具だから。ギリセックスじゃないって。」 エルマはちょっと遊んでそうとか思ったりもしたけど、やっぱりゲームの世界の住人だ。世界観の設定には忠実な様だ。 「てか、あんたらこれ使って俺の反応見ようとしてたじゃん!」 「んぉ、あっ、それは研究だからぁっや、あん」 「ふーん、自分の貞操は大事で俺は良い訳ね?ちょっとムカつくかも!お仕置きだ〜!」 なんて、これはちょっとした屁理屈だが、今はそういうプレイ中なので演じてみたりする。 俺はグリグリと奥に当たる様に出し入れしながらながら、ローターの振動を最大にして弱点の乳首に押し付けた。エルマは涙目になりながらも気持ち良さそうに喘いでいる。 「なんか、くる!やめ、」 「ん?イッちゃいそ?いいよ、イキな」 そう言いながら出し入れする手を早めてやる。 「あぅぅイクッ、イッちゃう、いっ…!」 一度も触ってやらなかった美イケメンのペニスはだらしなく後ろと乳首だけで果ててしまう。 「おお〜見事なメスイキだったね。ね?マッサージ、気持ちよかったでしょ?」 「は、はぃ…猫目様ぁ…」 力なくも惚けるような潤んだエルマの瞳は、初めて会った時の人を下に見る様な態度から一転して、しおらしく俺を見つめてくるのだった。

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